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全日本MTB選手権 2019 観戦記 その1 [MTB]

全日本MTB選手権2019 観戦記 その1
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全日本は別格だね。いろいろな立場の人が、いろいろな思いで臨み、いろいろな状況がからみあって、いろいろな結果を残し、いろいろな感動を与えてくれる。ただでさえ、一年に一回の特別な大会。それに特に今回は自国開催の五輪が絡むので、特別感はひとしおだった。
その特別感に抗するように、翌週に控えるレバノンでのアジア選手権に対する情報が開示されないことや、この全日本選手権を盛り上げようという動きが主催者側から感じられないこと、その裏返しなのか全日本に限らずMTBレース全体的に参加者数が減ってきていることなど、負のベクトルが多く感じられることへの不安というか焦りのようなモノも覆い被さってきていた。
MTBレースに関わる人達はかなり小さいコミュニティである。MTBレースというものがあることを知っている人が圧倒的に少ない。ダウンヒルはまだ映像の記憶の片隅にあっても、クロスカントリー競技が存在し、それが五輪の種目の1つであることを知る人は限りなく少ない。
一方で、MTB機材メーカー、MTB競技開催者、そして、MTBレース参加者。それぞれがこの全日本MTB選手権大会に大量の観客が押し寄せてくることを願っているはずだ。中にはマイナーな参加型の競技だからこそ良い!という選手も居るだろうがww、何百何千人が出迎えるゴールにガッポーズで飛び込むことを嫌がるトップライダーはいないだろう。なのに、なぜ、みんなそちらに向かってベクトルを合わせていかないのだろう。
認知をあげること、情報に触れてもらうこと、魅力を伝えること、足を運んでもらうこと、見やすい環境を作ること、楽しめる環境を整えること、そして、良い走りを見せること。私はいち観客の立場でそれに協力できたらという思いで動いているが、私より何倍も力と人脈とお金を持っている人達が、現状を肯定して動いているように見えることがもどかしい。ホントに世間には認知されない小さいコミュニティなのだから、旗振りもしやすいはずなのだがなぁ。
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という、気持ちを吐き出さないと、各所にこういう負のベクトルを持つ思いが飛び出してくるので、その度に書いては全消しの繰り返し。最初にまとめて書かせていただいた。忘れてください
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で、気を取り直して、改めて書き進める。

2019全日本MTB選手権。開催された地は、秋田県田沢湖スキー場。栃木からの距離は470km。500kmを切ると近いと思えてしまうから不思議。これも吉無田、八幡浜のおかげ?なのかもしれないwww。
栃木を二時に出る。470km、6時間(途中仮眠15分x2)。一瞬でも眠いと感じたら迷わずPA。遅刻したとしても、たどり着かない方が悪。この歳になってやっとそういう割り切りが出来るようになった。
現地着。心配していた雨は降る気配無し。1週間前の長期予報は見事に外れ、朝から日差しが熱い。考えてみれば7月後半突入。世間では子供達が夏休みになる時期だ。晴れれば暑くなるのは道理。となると今年は暑さに慣れていないために熱中症のリスクは一際高くなる。1日目はダウンヒルとXCEの撮影。ダウンヒルは1度山に入るとベースキャンプに戻ってこられないので、XC以上に準備が重要。背中に3リットルの水分を背負うことにする。これは少ないくらいで正解だった。
今回のダウンヒルの事前撮影プランは、試走を下から逆進で出会い頭。予選はスタート地点から少しずつ下に移動し、アドバンス・チャレンジと各クラス決勝はスタート側のどこか良さそうなところで定点撮影とした。アドバンス・チャレンジ以外は二回撮れるので、アドバンス・チャレンジの映える絵をどこで撮るか、全員走る予選は撮り逃しのない場所でというのが全員撮りの肝になる。
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晴れ渡ったとはいえ、朝一番の試走は昨日の雨でヌタヌタだったのでタイヤが回らない〜という声が頻発w。予選決勝での撮り逃しやハプニングによるDNSも考えると、ここで良い絵を撮っておくことも重要だったりする。しかしながらタイヤが回らなくなるような泥状態で洗車に時間を取られたり、メカトラの不安などから試走回数を減らしていたのだろう。結果として待てど暮らせど試走する人はなかなか現れなかったw。ま、仕方ないね^^;
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それと、田沢湖ダウンヒルの後半シングルは観客が入って行くことの出来ないセクションが続く。狭いシングル感がある方が走っている人にとって楽しいのかもしれないが、カメラを構える側としてはなかなか入っていけないのでむずい。下草密集した森林の中を走る絵も残したいが、中に入って出られなくなるリスクを考えると入れなくなるんだよね〜。コース片側だけでも良いから人1人通れるスペースの藪を伐採してくれると助かるんだがなぁ。
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結局、試走は時間も短くいつもより釣果半減といった感じで終了。決勝が始まるまでに、開けた上半分での撮影ポイントを探す。結果、昨年と大きくコースが変わってはおらず、朝からのピーカン晴天で昨年より状況は良くなっていたため、ジャンプ台がジャンプ台として機能しているとの情報を得て、決勝は長いテーブルトップのエリアで撮ることにした。
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手前にあるテクニカルなコブを上手く飛んでスピードを殺さずにガシガシ踏んでくると、ながーーいテーブルトップを超えてバックサイドに届くジャンプが出来る。それが速いかどうかは別として、富士見のビッグジャンプと同様かっこよい。
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でも、ジャンプ前の最後のこぶを飛ばずになめちゃうとスピードが乗らずに高いジャンプにならないし、そもそも高いジャンプ=速い、わけではない。だからタイム的には速い選手でもバックサイド側からだと飛んでいるか分からないこともあり得る。ってことで、おしなべてそこそこの絵になる追っかけ側から少し流して撮ることにした。専属カメラマンの方がバックサイド側から撮っていたので、かっこよく飛んだ人のカッコ良い絵はそちらにお任せ。
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ダウンヒルは撮っていると結果は分からない。今回ライブでタイムを出すといっていたので、バッテリーも購入して楽しみにして行ったのだが、結局そのライブ情報の入り口が分からず^^;;断念。しかも、スマホの調子が悪くスタートリストのpdfが見られなかった。次に誰が来るかが全く分からずの出会い頭撮りになってしまい、今回はレース自体を楽しめなかったなぁ。もちろん、次が女子ユースなら中島瞳がくるというのは分かるけどね。1人だからwww。
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今回、見られなかったけど、ダウンヒル観戦において、ライブは絶対に必要な機能だと思う。競技を楽しむのに必要なのは、次に走ってくるのが誰なのか、そして、目の前を通り過ぎたその人の走りと名前が結びつき、さらにその結果がどうだったのかを、記憶が定かなうちに結びつけること。この人カッコ良い!名前はxxxxなんだぁ、ほらやっぱはやいじゃん。である。レース後にリザルトを見返してもだれがカッコ良いと感じたのか、なんて記憶と結果は結びつかない。リアルタイムの情報こそが彼らの走りを名前と一緒に記憶に残し、次に観戦する時にあいつの走りが楽しみだ、に繋がる。是非、どんどん導入していって欲しいなと思った。
そう、もう一つ。今時、スマホは必携品。なので、スマホ電波が飛んでいる会場であれば、FMよりツイキャスの音声版とかで流す方が歩き回っている観客には届くんでは無いかと思った。その辺詳しい人居ます?そうなると、ライブ情報と音声情報が山中で得られるので、だいぶ観戦環境が改善されると思うのでありますよ。
競技結果についてはリアルタイムで全く分からなかったので、まつわる感動を書き残すことは出来ず。結果をただ並べるだけになってしまうが、記録に結びつくところは結果だけでは見られないので補足がてら語ろう。
Men Elite
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1位 清水一輝
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2位 井本はじめ
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3位 泉野龍雅
清水一輝はこれで通算3回目の全日本タイトル獲得。昨年までの三連続2位の流れから抜け出して、2012年以来七年ぶりの金となった。井本はじめは三連覇ならず。泉野龍雅1998年生は全日本エリート挑戦3年目にして初の表彰台。1年目5位、2年目4位ときての3年目3位登壇。次世代を担う筆頭株だね。5位に入った山田淳一、7位に入った秋元拓海は更に若い2001年生。この名前も覚えておいて損はない。
Women Elite
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1位 岩崎美智恵
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2位 富田敬子
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3位 中川弘佳
末政実緒が17連覇してきた女子DHナショナルチャンプ。その後、吉川千香子が2連覇し、岩崎美智恵で二人目のチャンプ登場だ。
2連覇していた吉川千香子は闘病中とのこと。勝った岩崎美智恵が表彰台のてっぺんで涙ながらに仲間にエールを送っていた。こういう話しは私のようなおじさんには堪えるのがきついね。
Men Youth
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1位 羽口鉄馬
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2位 古城栄翔
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3位 千秋玲央
2001年生が抜けた昨年はかっ飛んでいく元気さが減ったように感じたが、今年はまたその元気さが戻ってきたように思う。究極の速さを追い求めることも必要だけど、そのスピードの中で魅せるワザも若いうちにしか身につかない。あふれる元気さが超いいね。


Women Youth
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1位 中島瞳
エリートで4位のタイム。あと2年でエリートに参加できる。どこまでタイムをあげられるか楽し
Men Masters
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1位 望月克彦
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2位 大野良平
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3位 黒川陽二郎
Mastersは基本的に跳んだり跳ねたりは控えめw。でも、上位陣は確かなテクニックで安定の走りを魅せてくれる。チャンピオンジャージをみんなしっかり作って、Mastersというカテゴリーをしっかり育てて欲しいなと思う。作れるんだよね。知らんけどwww
Masters 30
1位 大野良平
2位 黒川陽二郎
Masters 40
1位 望月克彦
2位 小野浩二
3位 深見真人
Masters 50
1位 若林正幸
2位 荒井浩二
3位 今中隆介
Masters 60
1位 山元春雄
XCもすごいけど、DHの60代もカッコ良い^^。生涯現役を貫いて欲しいなと思うなり。
ダウンヒルの撮影が終わったらXCEに向けて移動開始。なんだかんだ言ってこの下りが辛いんだよね。登りより下りがきつい。本気で電動チャリの導入を考えようかと思うww。
Men Advance
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1位 高橋政人
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2位 伊藤康喜
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3位 市原和展
Men Challenge
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1位 青木暢大
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2位 島津速人
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3位 風間健司
つづく。


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