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CJ MTB 2019 5/26 八幡浜 観戦記 その3 [MTB観戦]

Coupe du Japon MTB 2019 八幡浜 観戦記 その3
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みなっとで夜を明かし、10時半就寝なので4時にはくっきりと目が覚め、ごそごそと準備をはじめ、明るくなってくると気がはやり、とりあえずコースの様子を見に行くかという気になり、5時に出立。途中、三叉路角にあるローソンで食料と飲料5リットル!!!!!を買い込み会場へ。
入り口にだあれも案内が居ないので、恐る恐る中に入っていくと青年が1人。会場の開場は6時半ですと言われるも、中入っちゃだめですかの一押しが通じて駐車場に。観客一番乗り達成!!前回も観客としては一番乗りで入場は早かったものの、まだ全体が把握出来ておらずコースをしっかり勉強出来なかったし、今回はコースが大幅リニューアルされたという事もあって事前歩行しておきたかったんだよね。試走開始は7:30。1時間半以上の散歩の時間があたえられたわけだ。
まず前回1度は張り付いた桜坂は、三本のコースが集まったことで撮影ポイントが確保しづらいのを確認。観客にとっては三本集まると視界に入る時間が長くレース展開が読みやすいという利点があるが、あそこまで密に三本集まると、視界には入れど思い通りの場所から狙えないというジレンマに陥る。しかもマーシャルから注意が入ったり、他のカメラマンの邪魔になる事もありうる。八幡浜は他の会場に比べて全員撮りっぽいカメラマンが多く、ここで撮る人は私以外に絶対居るはずだ、ということで、今回は桜坂を完全パスにした。
今回のリニューアルの目玉というべき激坂。事前情報を得て、ここの激坂コース脇を歩いて行けるかが懸念となっていたところ。全員撮りにとってはコースを視界に収めながら逆歩できることがデフォの要件。初見ではコースを歩く以外に手はなさそうだったが、この激坂を登らないと周回として繋がらないことも確認。富士見ダウンヒルの中間地点の周りに誰も居ない中でのぼっちでの急斜面登りを考えれば、転がり落ちても観客の視界内に居るだけ良いと考え、上側斜面の直登を決めた。
北側の山も今回は完歩。景色が余り変わらない中に激坂下りなどが仕込んであるので、撮影映えするポイントは何カ所かあるのだが、アクセスするためにはある程度のコース上歩行が必要ということで、リスク対効果を考え今回はパス。他のカメラマンが撮りに行っていたし、観たところ想定してたよりあまり映えてなかったので行かなくて良かったかな。
試走が始まってリニューアル区間に張り付くが、思っていた絵が撮れない。絵が止まらず微妙にずれる。その理由は帰宅して分かるのだが、アンタ何年撮ってるのと言う理由だった。お恥ずかしい。

Women Elite / U23 / Junior
Elite
1位 アリアナ・ドミトリオ (フィリピン)
2位 サイ・ヤユ (台湾)
3位 今井美穂
U23
1位 矢吹優夏
Junior
1位 ルビー・ライアン (ニュージーランド)
2位 ヨンサナン・フォンクラ (タイ)
第3レースは女子UCIレース全カテと男子Junior。女子Elite 5周。女子U23/男子Junior 4周。女子Junior 3周。UCIレースとはいえ、海外参戦組の実力によっては1周回目から隊列が長くなることも考えられ、渡河ポイント問題が頭をよぎるが、全体の人数が少ないことと2分差走である事から北側の出口を撮ってからプラン開始することにした。その後は末政実緒シフト。下りで彼女を撮る、と言うより観る。ということで、激坂登り区間から入って、ゴジラから順走するパターンにした。順走は撮影チャンスを一つ減らすことになるが、その分1周目での撮影回数を上げるプランである。
北側の出口では今井美穂がトップで帰ってくる。気合い入ってる。続くアリアナ相手に勝負を挑んでいるのがビンビン伝わってきた。アリアナ・ドミトリオ、サイ・ヤユのアジア選手権上位コンビが続き、末政実緒、ファン・サリナ(シンガポール)、スラティヤ・ブッパ(タイ)の海外勢を挟んで、佐藤寿美、ジュニアのルビー・ライアンとヨンサナン・フォンクラ、U23の矢吹優夏、山田夕貴、平田千枝、早瀨久美、そして、橋口陽子。スタートが課題の陽子はシングルの続く北側区間で抜くのが難儀なこともあるがいつも以上に出遅れていた。
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1周目の激坂横の下りではすでにアリアナがミポリンをパス。2018XC全日本覇者でもアリアナを1周回押さえ込むことは敵わなかった。そのまま差はじりじり開いていきアリアナは独走状態に。今度は3位のヤユが後からミポリンを追い立てる展開になる。勢いはヤユにあり、3周目にゴジラでピタッと張り付かれ、4周目に出会ったときには順位を入れ替えていた。アリアナとは70秒差、ヤユとは10秒差でミポリンゴール。良い勝負をしていたけど敵わなかったね。
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3位表彰台(もちろん日本1位)おめでとう。
(ここからは裏事情を知らない個人的な妄言です)
これを勝負にならない惨敗とみるか、調整の仕方ですぐにひっくり返る程度の差で良い勝負が出来たとみるか。アジア選手権選出基準が出ていない中、ミポリンを選出するかしないかにどう影響するのだろうね。アジア選手権に出れば、HC以上の大会でトップと同一周回完走という国内五輪選出基準突破はほぼ間違いなし。U23/ジュニアの完走基準が明らかではない中で、エリートとして真正面から五輪選出資格を獲得することになる。そして、アジア選手権以外での資格獲得は難しいと考えると、ミポリンが唯一の資格保持者になる可能性もある。私的には充分出場するに足る結果だと思うのだが……。はやくこのもやもやをクリアにしてくれないかな。
(以上、裏事情を知らない個人的な妄言でした)
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表彰台の3人の後ろで、喉を鳴らすような呼吸で大きな身体を折り畳むようにして登っていたのが、ジュニアのルビー(ニュージーランド)。ジュニアのUCIランキングでは小林あか里の上をいき、同い年なので競技を続ければあか里にとって生涯のライバルになるかもしれない選手。まだまだ下りのテクニックという面では見劣りする(実緒と絡んでいたため並べてみてしまうというのもあるが……)が、その分フィジカルでカバーしているということなのでまだまだ伸びる余地のあるジュニアだということだ。3周レースのルビーは全体4位のままゴールしてジュニア優勝。
実緒が前回登る登る朽木の時の黄金のタレをしまい込み、ペースを維持して走りきる。長時間の連続負荷を強いられる朽木と違い、比較的短時間の高強度には順応出来ているということなのかな。(妄言→)トップと3分半差。アジア選手権出られるか。半年あればミポリンレベルに回復出来ると仮定すると、もしかして二人目の資格保持者に?……(←妄言)日本2位のエリート4位。まだまだあげてくるよね。
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その後ろにU23矢吹優夏。2018妙高CJ-1で橋口陽子の前を走って優勝した優夏がミポリン、実緒に次ぐ日本3位で走る実力をみせた。UCI C1はU23クラスを設けるものの、選手はエリート/U23のどちらを選択しても良いというUCIルールがある。それを知らずにU23にエントリーした優夏(BBQの超ベテランおじさま達が知らないのだから、ま、仕方ないね)。シンガポールやタイのエリート選手とやり合って前に出て、その前を走る実緒に迫る走りでエリートより1周少ない4周を走りきった。U23のライバルがDNSだったのでぼっち優勝。実質日本3位は自信になっただろう。BBQのおじさま方、将来見据えて大事に育ててくださいね。
そして、タイからジュニア参戦のヨンサナンは後半ペースを落として優夏の後ろで3周終了。スタートで出遅れても必ず這い上がってくる陽子は、周回を重ねる毎に1つ1つ順位を上げて5位に。朽木で勝てた憧れの実緒に届かなかったのは、やはり出遅れが響いたかな。寿美は6位。暑く、激坂短時間高負荷で足を削られる人が続出する中、安定ペースの陽子の後ろでペースを落とすこと無くしっかりレースをまとめていたね。これから暑いレースが続くのでこの流れを失わずに上向きにしていこう。
タイのスラティヤ、シンガポールのサリナを挟んで、エリート同一周回完走9位は平田千枝。アリアナ相手の5周回でラップアウトされずに完走。グッジョブですな。
Men Junior
1位 松本一成
2位 チョン・ソンフン(韓国)
3位 アスフォン・スワナシン(タイ)
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一成、吉無田の怪我からの復帰おめでとう。
しかも、復帰初戦で万全な準備が出来ていない中での海外選手を抑えての優勝はすごすぎるよ。
その一成とずっとバチバチやり合ったチョン・ソンフン。천성훈なのでチョン・ソンフン。ただ、英語表記だとなぜかCHUN Seonghunとなる。日本人の発音だとチュンでは無くチョンになるので注意が必要だ。周回数は少ないものの一成と一緒にエリート、U23の上位とほぼ同じスピード域で走っている。だとすれば、韓国の若手も近い将来無視出来ない力を発揮してくると考えられる。
アスフォン(タイ)と3位表彰台を絡み合いながら争っていた叡山僧兵……ならぬ山口創平は、根負けして4位で表彰台を逃す。一成との戦いで言えば2分差だし、競り合って負けた悔しさは計り知れない。朽木で作った良い流れに引き戻して次に繫げて欲しい。
中島渉も一成と2:45差で創平との間にランシマン(タイ)を挟んで6位。スタートで失敗したようだが、昨年ユース時代に一成との差を視界に収めるところにまで詰めていただけに悔しさも大きいだろう。
Men U23
1位 村上功太郎
2位 キム・ジェヒュ(韓国)
3位 松本佑太
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朽木でエリート3位で初登壇し、CJランキングでもトップを走る村上功太郎がぶっちぎり優勝。この地元八幡浜ではユースでの初レース以来5連勝となった。歴史がまた積み上げられた。弟・裕二郎のユース優勝との兄弟アベック優勝も2年連続になり、村上家の一族による歴史になっていくのかもしれない。
エリートの混走なのでお互いが争っている感覚は少なかっただろうが、キムジェヒュに続き、松本佑太が3位に入ってXC自身2個目のメダル(本人談)を獲得。盟友竹内遼も好調をキープ。FUKAYARACINGは順風満帆だね。
開幕戦から3戦、期待に反した結果にとどまるのがセクシー藤木雄大。エリートでもトップを狙っているはずの男がU23で5位にとどまる。前シーズンと何が違うか。レース前の存在感というか、無駄なくらいのふてぶてしさがないなぁ。いろいろ噛み合わず、レースを俯瞰して見れていないのだろうなというイメージ。這い上がるためにもがくのは良いが、小さくまとまるんじゃ無いぞ!!
Men Elite
1位 カゼンセフ・キリル(カザフスタン)
2位 前田公平
3位 中原義貴
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キリルがやってくれたね。最終周一気に追い上げて、義貴公平を食って勝った。4周目の尾根で40秒差。5周目で50秒差。この時点でキリルはまだ同邦シャキルの後ろを走っていた。6周目のゴジラでシャキルの前に出ていたものの公平とは60秒差。60秒差だよ。言い換えれば1分差。誰もが公平と義貴のマッチレースだと思っていた。
だけど、そこからラスト周回の激登りで待ち受けていると、なんとキリルが公平の10秒後で登ってきたのだ。
????だべ。
ホントならそこでそのまま下りを撮るはずだったが、急遽普段は撮らないゴールへ(ゴールは他にいっぱい撮る人が居るからね)走る。廻りからすればよちよち歩いていたかもしれないが走った(断言)。
したら、公平はキリルの後ろになっていて、展開はラスト直線勝負。公平がラストコーナーラインをクロスして踏み込んでいく。結果、高橋博ショーのビデオを観る限り半車輪の差でキリルが勝った。想像していた以上の幕切れ。ゴールを撮りに走ったのは正解だった。
残り1.3周くらいの所で60秒差。しかも公平も義貴もペースを落としていたわけでは無い。キツネにつままれたようなレース展開だった(たぬきが居なかったからか)。
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公平は義貴を突き放して勝てたはずがまさかの2位。悔しさつのる負け。義貴は前戦朽木で見せた好調さを繋いで、公平との一騎打ちに持ち込む走りが出来たものの、先にタレて2位に甘んじたと思いきやキリルの奇襲で3位。こちらは悔しさと手応えが入り交じった結果になったかな。
アディロフ・シャキルは、同邦ナショナルチャンピオンの驚異的なラストスパートにはついていけなかったものの、しっかり4位をキープして25P獲得。カザフスタンは1位と4位で85Pを積み上げ、二つポジションあげて五輪国別ランキング31位で1年目の積み上げを終了。ちなみに日本はこの週末、トキと星矢で30P獲得、幸平がワールドカップで獲得した59位9ポイントをあわせて、五輪ランキングの1年目の獲得ポイントを821Pで確定、ランキング34位となった。(一年毎の各国上位3位までのポイントを合算するので、今回八幡浜で公平、義貴の獲得した70Pは積み上げられない)
パリ、ロサンゼルスは当然ながら日本の自国開催枠は無く、中国や他のアジア各国もアジア選手権に力を入れてきていて、必ずしもトップを獲れる状況では無くなった。ロンドン、リオとトップライダー1人に頼ってきた五輪出場枠を今後どうやって獲得していくか。大きな課題にたいして、組織が、そして、ライダーが、そしてその環境を作っていくみんながどう動くのか。もう動き始めないとパリに誰も出場出来ないことも覚悟しなくてはなら無くなるよね。レッツシンク!(菅田将暉風に)
好調、竹内遼は抜け出た公平、義貴、カザフの2人に次ぐ第二集団を制して5位。暑い戦いをタレること無く走りきった。シャボン玉は強化ガラスくらいに強靱になったのかな。第二集団トップでゴールすると思われていた星矢は、お遼に競り負け一つ落として6位。地元巨人門田は開幕からの好調を維持して追い上げ基調で7位。神永真一は8位でUCI 14P獲得。1位15PのU23にも出られたが、功太郎に負けて2位だと10Pなので、ミッション成功とみるべきかな。CJで見ると120(8位)vs150(2位)なので30P目減りしたことになるけどね。
そして、会場内でも期待の声の大きい沢田時が、同年代の公平、義貴に絡むこと無く9位に沈む。トキに期待するのは、トップテンフィニッシュすごいじゃんでなく、公平、義貴、そしてキリルと争って……いやぶっちぎりの勝利。みんな強いトキを待っている。
10位タイのケーラティを挟んで、上野蓮、佐藤誠示、小坂光、西山靖晃、竹之内悠が15位までに入り、UCIポイントを獲得。昨年八幡浜のポイント失効によりCJランクスタートになった門田基志と小坂光がUCIポイントを取り戻し、巨人門田の弟子、西山靖晃が新たにUCIポイントによる前列からのスタート権を手に入れた。
タイのパリワット、松本駿、戸谷亮司、鈴木智之、萬屋和也までの20人が同一周回完走。同一周回完走できるエリートというのもある意味ステータスだなぁと思い、これも振り返ることが出来るようにしたいなぁと画策中〜。
雨では無く、パフパフガチガチで呼吸器系がぼろぼろになっても晴れが良いね。と少なくともカメラマンは思うなり。
帰りは行きに比べたら倍辛い。写真を一刻も早くあげたいという思いがあるので、休息優先の行きと違い、休息に対しての焦燥感が常につきまとうところにある。だが、八幡浜2回、下関、熊本の計4回の経験で、20-30分の仮眠ではたどり着けないということが分かってきた。20-30分の仮眠でなんとかなるのは朽木、一里野、湯船、勢和多気の500-600km圏のコースなのだ。
前年の八幡浜では刈谷まで戻って来れたが、今回は湾岸長島でダウン。熊本の時は宝塚北でストップした。下関の時には台風の脅威があったので駒ヶ根高原SA 800kmまで一気に戻って来れたが、それは特別。一日撮影して4時くらいに現地を出発すると車中泊の疲れと撮影の疲労と暗い環境とで600-700km 24-25時が限界のようだ。そこで三時間程度の睡眠をして空が白み始めたのを見て再スタートが図らずもパターンになっている。だいたい帰宅は午前中ぎりぎりというところか。
飛行機がベストという声も多いが、結局の所、私は国道オタク(完走系)の黒歴史が示すとおり車の運転が好きなのですw。写真のアップが遅くなる等のご迷惑をおかけすると思いますが、温かく見守ってやってください。

ちなみに、激坂でまともな絵が撮れなかった理由は、Canonが暗くてカメラを動かす撮影のパターンで、極端なまでにシャッタースピードを落とす傾向がある(シャッタースピードが1/20なのにISO100のままとか)のだけど、それを避けるためにシャッタースピードの規制を設定して1/40止まりにしてあったのだが、流し撮りの練習の際にそれを外していて、それ以降、暗い環境に出会わなかったのでそのことに気がつかない プラス モニタでは確認出来ないくらいのブレだったので現地では気がつかなかった。ということになります。これだから素人なんだよなと反省しきりでございます。


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