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CJ MTB 2019 5/26 八幡浜 展望 その1 [MTB]

Coupe du Japon MTB 2019 CJ-U 八幡浜 #3 展望 その1
八幡浜。
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日本のMTBコースとして一目置かれる存在。
オリンピックの選考大会に使用されたコース。日本で唯一のUCIレースだったときもある。そして、今でもUCIのClass 1カテゴリのレースとして日本で最高位の大会を開催するコースである。
そして、他の大会から一目置かれるのは、地域との結びつきが強く、アットホームな空気で開催される点だと聞いている。私はそれを実感したくって昨シーズン現地を訪れたが、雨……。来場者が絞られてしまい、そういった面を観察する事は充分出来なかったかなと思う。

コースはスポーツグランドを挟んで2つの山、それぞれのシングルを駆け抜ける。1つの山は中心にあるグランドをL字に囲んで横たわっていて、その山の稜線とその手前側の急斜面を縦横無尽に駆け抜ける。有名なゴジラの背はこの稜線にある根っこ地獄だ。コース脇を歩くのは難儀だが、グランドを囲んでいるので各観戦ポイントへのアクセスが確保されている。もう一つの山はグランドを出て舗装路を一気に上って、山頂からゆるめの斜面を右へ左へとクネクネと下っていくイメージ。もう一つの山に比べると景色の変化は少なく、観客が入っていく場所は山頂から少し入ったところくらいだろうか。

はい。コースを走る観点で見られない観客立ち位置からの印象でした。
XC Men Elite / U23
世界選手権、大陸選手権、国内選手権ではU23はU23。ワールドカップはランキングによってエリートも可で、1度エリート選んだらそのシーズンエリートだけ。んでもって、それ以外の大会はどっち選んでも良い。というのがルール。
だから、エリートで走った方がUCIポイント/CJポイント稼げると考えたらエリートで走れば良いし、ポイント基準でなく稼げなくてもエリートと一緒にスタートして自分の力を測りたいというのであればエリートで走れば良い。U23で5位に入ればUCIポイント獲得できる(=エリート確定)からとU23を選択するのも良いのだ。ま、U23で5位に入るのも簡単ではないけどね。
UCI C1/CJ-U ポイント比較
エリート U23
uci  cj   uci  cj
_60_300__15_200
_40_240__10_150
_30_210___5_125
_25_180___3_100
_20_168___1__75
_18_156______60
_16_144______50
_14_120______40
_12_108______30
_10_102______27
__8__96______24
__6__90______21
__4__84______19
__2__78______17
__1__72______16
ってことで、U23に若い有力選手が流れるのが八幡浜の特徴になるので、エントリーリストがでるまでどういう戦いになるのかを展望できない。
U23世代で言うと、エリート初優勝を狙う村上功太郎、藤木雄大、上野蓮がU23を選択、吉無田勝者の竹内遼、そして神永真一はエリートでの参戦だ。女子はエリートとU23で同時走となるが、男子は人数も多くエリート、U23は2分差走。タイム比較は出来るが、U23を選んだら別レースと考えるべきだ。
ということで改めてエリートを見ると、朽木までの出走組からは宮津旭を除く上位全員がエントリー。沢田時、平野星矢のブリヂストンチームが国内初登場、そして、海外からの参戦組としてキリル・カゼンセフとシャキール・アディロフが来る。山本幸平と平林安里はチェコでのワールドカップに出ると思われる。
昨年の結果で言うと、幸平が優勝(出ず)、2位カザフのキリル、3位ドイツ人キセル・リサンダー(出ず)、4位恩田祐一(引退)、5位小野寺健(引退)、6位カザフのシャキール、7位トキ、8位前田公平、9位竹之内悠、10位門田基志である。単純にスライドするとワンツーはカザフスタンのキリル、シャキールとなる。
現在811Pで五輪ランキング32位、21位のスロバキアまで430P差。ワンツーフィニッシュで大量ポイント(60+40=100P)が欲しいカザフスタンの2人を迎え撃つ役目を担うのは誰か。朽木で絶好調な走りを見せた公平(1994産)が筆頭だろう。あの朽木の強い走りはまだまだ記憶に新しい。その朽木で復活の兆候を見せつけた中原義貴(1993産)も候補に挙げて良いだろう。リオ五輪の選考会になるかもしれなかった2016八幡浜で、幸平を脅かした2位の走りの復活がキーだ。さらに、翌年2017八幡浜で2位に入ったトキ(1994産早生)。2016年後半に国内での頂点を極めたあと、安里に国内トップの座を奪われなかなか突き抜けられないトキ。居住地を移し生活環境を変えた今シーズン、ここで一発抜け出て流れを変えてしまいたいはずだ。
開幕戦でCJ-U/1初勝利のお遼こと竹内遼。海外遠征で65Pを稼いでUCIランキングを国内5位にあげて存在感急上昇だ。シャボン玉のハートを復活させぬよう良い流れを続けたいね。吉無田でお遼に続く2位、朽木では体調不調ながらも11位でまとめた悠もそれから3週間で調子を戻しているだろう。昨年全日本2位と要所で強さを見せる星矢もテッペン候補の1人だ。
表彰台圏内に視野を拡げると、門田基志に期待だね。吉無田3位、朽木5位の調子の良いシーズン滑り出しを地元開催で結果に結びつけられるか。ロゴ無しジャージを身に纏う佐藤誠示も朽木4位、CJ-U/1自己最高位を獲得した流れで更に1つ上を勝ち取りたいだろう。さらに、ジュニア卒組で1人エリートレースを選択した真一。するっと勝ってしまおうかい。
U23は、朽木でエリートで初登壇の功太郎が大本命だ。なんといっても地元。そして、2015のユース初参戦から、2015,2016ユース優勝、2017,2018ジュニア優勝、と八幡浜のレースでは負け無しなのだ。伝説を作るためにも勝ってもらわなくてはならない。
その功太郎伝説をぶった切るとしたらセクシー藤木雄大だろう。不敵なまでの自信みなぎる雄大が復活していれば空気を読まずに功太郎の地元で打ち勝ち、自らの伝説を築いていくに違いない。そして、ポルトガルで良い流れを掴んだ上野蓮も吉無田での力強い走りをここでも見せるはずだ。功太郎の勢いを押し返し、雄大を押さえ込めるか。
外国籍の選手は6人。UCIにポイント持っている人が少なく実力は読めないが、上位に食い込んでくる人は居ないと思われる。
昨年も外国籍選手のエリート初優勝を予想したが、今年もその可能性がある。キリルとシャキールの水色ジャージは「あれ誰?」にならないように覚えておこう。
XC Women Elite
昨年のエリートは橋口陽子が3位、佐藤寿美が6位に食い込む以外上位を外国籍の選手が占めるという日本のレースなのになんとも悔しい結果になった。ジュニアの川口うらら、小林あか里、松本璃奈がその前を走る展開だったので、今年はそうはならないと思っていてたが、なんと今年は迎え撃つうらら、あか里、璃奈がいない。なんてこったい。
昨年優勝のアリアナ・テア・パトリス・ドーミトリオ(フィリピン)は今年も来る。彼女にはその容姿もあいまってアジアのファンがとっても多く、未だに昨年撮った写真に対する「いいね!」が付き続ける。彼女にはアジアのMTBを盛り上げるためにもなんとか2020東京の道を確保してほしいなぁと思う。もちろん、今年も八幡浜優勝候補の筆頭だ。
昨年2位のサイ・ヤユ(台湾)もくる。昨年は雨という難しい状況の中、後半に追い上げての2位。FBを見る限りはロードも走って速くなっているようだ。アリアナとトップを競うのは堅いだろう。
それ以外の外国籍の選手は調べきれなかった。
迎え撃つのは、今井美穂だ。言わずとしれた2017CX、2018XCの全日本チャンピオン。昨年は出たXCレースで全て優勝。元気3人娘が居ない中で日本人筆頭になるのは間違いない。
(以下は五輪に向けての裏事情を知らない一般観客目線の妄言です)
もし、エリートである今井美穂が2019アジア選手権に出る権利が得られれば、JCFの提示した五輪出場の条件であるHC以上のレースでトップと同一周回で完走する事という条件を満たす事が出来、一気に五輪候補の筆頭に立つことになる。だが、昨シーズンはアジア選手権に女子エリートの選出はなかった。日本で一番速いエリートだからってアジア選手権に出られるとは限らないということ。でもね。昨年は勝負できる選手が居ないからという理由で選出されなかった。そう考えると、八幡浜はアジア選手権で優勝を争える力があることを見せるという意味で重要な一戦になる。アリアナはアジア選手権の有力選手(昨年はU23の勝者)だし、サイ・ヤユは2018アジア選手権で5位で走っている選手だからね(U23なのになぜエリートで走ることが出来たのかは不明^^;;)。彼女達に余裕で勝てば連盟もミポリンをアジア選手権に選出せざるを得ないだろう。そうなると同一周回で完走すれば選考基準を日本人で1人だけ満たすことになり、五輪への道をグッと引き寄せることになる。アジア選手権に選ばれるか否か。基準が示されないところに魔物は潜むなり〜。
(以上は裏事情を知らない一般観客目線の妄言です……利害関係から遠いところに居る方で五輪選考裏事情を知っている方がいらっしゃいましたら、教えてください)
昨年、アリアナとヤユは同時出走のジュニア璃奈と絡んでいたので、ミポリンとも良い位置関係にいるはず。ミポリン、アリアナ、ヤユは面白い勝負になりそうだ。
吉無田、朽木2連勝の橋口陽子。昨年のペース差アリアナ+10分、ヤユ+5分を考えると、双方進歩しているので絡めるか微妙な距離。どこまでその距離を縮めてアジアで戦えるかを見せてくれるかが楽しみ。
陽子と四位争いをすると思われるのは、drawer佐藤寿美。はまれば陽子の前でフィニッシュする力はある寿美。いつものことだが限界超えて攻め過ぎちゃう走りを、どう制御するかが課題になる。暑くなる可能性もあり、寿美がきっちりレースをまとめてくるかに注目。
それと、復帰戦を3位で終えた末政実緒がW制覇していたXC全盛期に戻るか、だが、それはもう少し時間が必要だろう。ま、コースレイアウトはだいぶ変わっているとのことなので、彼女なりの攻略を見る方が楽しみだね。
U23でエントリーの矢吹優夏も注目。昨年妙高で陽子に勝ちCJ-U/1初優勝を遂げた流れからすれば、同時走になる陽子と寿美の争いの前に出てくる可能性が高い。
平田千枝、早瀨久美、白井彩、山田夕貴くらいまでが完走かな。
個人的には地元のシマウマ焼鳥重兼みゆきと今年復帰の広瀬由紀の走りに期待。2012年最初に観戦したMTBレース、スタートラインの1列目で梨絵さんと由香里さんを囲んでいた2人だからね。あの頃のみゆきは黄色いシマウマだったww
XC Men Junior
松本一成のエントリーは吉無田の前のものなのかな。それとも、走れるところまで回復したのだろうか。出たとしても怪我の影響でなかなか以前のようには行かないだろうけど、復帰するなら期待だね。
とはいえ、2連勝の山口創平が大本命である事に変わりはない。それに対して、朽木で最初の坂をトップで登った北林仁、1周目を10秒前でクリアした中島渉。2連勝の王者創平に対して次はどんな手を打ってくるかだね。創平もそんな彼らをどう受けるか。高本亮太は、創平、渉に対して距離を縮めていけるか。岡山優太は腰を痛めない走りのマネージメントを手に入れたか。
Prorideの秘密兵器、杉山南は初戦朽木で創平に対して5分差、4位発進。登る朽木から、繋ぎ区間以外はシングルを走り続ける八幡浜に舞台を移してレースをどうまとめてくるか。
そして、骨折で1シーズンを棒に振った北海道の次世代エースが復活。野澤蓮。どんな復活劇を魅せてくれるだろうね。
2年前の八幡浜で驚きの走りで創平をぶっちぎった一成の完全復活が待たれる。
XC Men Youth
朽木で目覚めた副島達海。地元で昨シーズン一成、渉を相手に八幡浜を制した村上裕二郎が迎え撃つ。吉無田をインフルでパスした悔しさをぶつけてくる裕二郎には敵わないかな?
初戦吉無田を制した瀬戸口瑛。昨年ユース大会でU15を制した野澤瑠。吉無田2位の楠皓雅。3位の福永隼人が上位を争うかな。
つづく。


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