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CJ MTB 2019 5/5 朽木 展望 [MTB]

Coupe du Japon MTB 2019 CJ-1 朽木 #2
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前回2018朽木展望でも書いたけど、初めてこの世界を覗く人のために再掲。
Coupe du Japon MTB 2019 CJ-1 朽木 #2
朽木、と書いたが、正式名称は Coupe du Japon MTBびわこ高島STAGE である。朽木とは書いてない。でもこの1戦を、びわこ、とか、髙島、とか呼ぶ人はあまり聞かない。一般通称は 朽木 くつき である。
最初は私も戸惑った。なんで誰も「びわこ」は無いにしても「たかしま」とは言わないのか。
簡単に言えばレース会場が朽木スキー場だから「くつき」と言うのだ。
じゃあ、逆になぜ朽木と言わずびわこ高島STAGE と言うか。クロスカントリーXCとペアで行われているダウンヒルDHの開催会場が箱館山スキー場で、その2つのレース会場が同じ琵琶湖湖畔の高島市にある。だから、それぞれのレースは「くつき」「はこだてやま」と呼ばれ、その2つのレースが高島市で開催されるので髙島シリーズという正式名称になるのだと理解すると良い。
とはいえ、昨年の台風の影響もあって今年は箱館山のダウンヒルはキャンセルとなり、朽木でのクロスカントリーの単独開催になっている。だけどびわこ髙島STAGE。ちょっとややこしいねw。
ちなみにCoupe du Japonはフランス語。なのでフランス人っぽくクップドュジャポンと読む。略称はCJ。これは「セジ」(仏語)ではなく「シージェイ」(英語)と読む。こりゃまたややこしいww。
CJ-1はCJ-U CJ-1 CJ-2とあるレースの格付のこと。CJ-Uは国際レースでUCIポイント(国際自転車競技連盟のポイント)がもらえるレース。だから外人も走りに来る。国内では八幡浜がClass 1(1位UCI 60P)に格付けされている。それ以外はClass 3(1位UCI 10P)だ。CJ-1はCJ-UとともにCJのシーリーズ戦でポイント争いをする全国レベルのレース。CJ-2は地方選という位置づけで、CJのシリーズ戦にはカウントされないが、国内ランキングの積算ポイントに含められる。この国内ランキングはなんの表彰もされないが、エリート、アドバンス、チャレンジのカテゴリー間の昇降格を決める際に使用される。という仕組みになっている。国際ランキングと国内ランキングと国内シリーズ戦がまぜこぜになっているので、慣れるまでは理解が難しいのだ。
朽木は、2019では全九戦となるCJ-U/CJ-1レースの1つで、前戦吉無田に次ぐ2戦目。六戦が有効ポイントでカウントされるので、東日本からの参戦してCJのタイトルを争う者にとって西の吉無田、八幡浜、下関をパスするとなると、外せない最西端の戦いになる。逆に西日本からの参戦者にとっても、白馬、妙高、富士見をパスするとなると外せない地理的に重要な一戦になる。
朽木はスタートからガレたゲレンデを直登していくエグいコース。ひたすら登る。林間を縫うような所が直登の終わりにあり、抜け出て再度同じゲレンデを直登して頂上に至る。コース沿いに登れないこともあり、1周捨てる覚悟でないとここまで登れない。だから周回数の多いエリートの時しかたぶんここまで撮りに来れないが、此処まで来ると背景にびわ湖を入れた写真が撮れるのだよ。
頂上からすぐに森に突入。ここにはテクニックが見られるクネクネ下りがある。今年はだいぶ簡略化したような書き込みがあったが、果たして急激に下りながらの180°ターンは健在だろうか(簡単に言えば急斜面なりの180°ターンなんだけどね)。素人だと目も眩むようなターンを、トップ選手達はスピードを殺すことなく下っていく。トライアルに通じる選手はさらに入り口から出口まで後輪を浮かせてすーーーっと回っていったりして、何か違うものを見たいなら朽木ではここを外せないだろう。
森を抜けると斜面中腹をだーーっと下るシングルがある。浅いバウムの切り返しやドロップがあり、リズム良く抜けていく選手は速くてカッコ良い。ここも見所なのだが、入ったら抜けにくいところでもあり、全員撮り的には鬼門。私的には試走の時にお邪魔するのみだ。
この下りの最下点が一般観客の応援ポイント。スタート後にゲレンデを登ると良い感じで選手が降りてくるところに出会える。ここで反転して登り返した後に砂利上の直滑降で最下点まで下りきり、そこから再びこの応援ポイントまで戻ってくる。周回数の少ないレースでは、ここで応援するのが良いだろう。
この後はフィード裏のクネクネでフィード廻りにたむろする観客に細かい横の動きを披露して下っていく、そして漕ぎ漕ぎでスタートゴールへ。コース脇を逆走していくことが難しい箇所が何カ所かあるが、比較的見通しの聞く部分が多いので観客としては観戦しやすいコースとも言える。
最初の登りがなんと言っても特徴になるコース。負荷が高い区間を踏み踏みできて、下りもこなせる人が強いコース。スタート後方でも早いうちに前に出られるという意味でも緒戦向きなコースである。さて、誰が真ん中に立つか。
XC Men Elite
前田公平。2018CX全日本チャンプ。2018CJシリーズ2位(1勝登壇4回)。2017朽木勝者。
宮津旭。2018朽木勝者。2017公平に次ぐ朽木2位。
登りのイメージがある一里野の2018ではアサヒが公平を下して2位3位になっており、公平、アサヒ2人が登る系では強さを見せることは実証済だ。公平が2018朽木をパスしているので、この2019朽木で2017の2人のバトル再びとなるか。
この2人に絡んでくるのは吉無田2位で調子の良さを見せた竹之内悠、そして、5位に食い込んだ2017CXチャンプの小坂光。光は前週のロードで予定外に完走してしまったようだが、それがどちらに働くだろうか。泥が得意だと言っていた吉無田3位の門田基志は、天気が良さそうな朽木ではトップに絡むところまで上がれるか。
そして、村上功太郎、神永真一、藤木雄大のジュニア卒トリオ。功太郎は、吉無田4位。泥によるメカトラがなければ、充分にトップを獲れるペースで走っていた。朽木に調子を維持してきているか。雄大にしても後方スタートながら前をかき分けて1周目でトップに食らいつく位置にあげてきていた。寒さによるスピードダウンがなければその先どこまで上がっていたか分からない。真一も後方スタートながらトップ10に名前を連ねて次の飛躍に繫げる結果を出した。朽木はガシガシ登るコースであり、高強度を連続して出し続ける力が必要になるので公平とアサヒが引く上位に絡むのは難しいと思うが、ロードでも実績を積む功太郎に芽が有るかもしれない。
今年初レースになる2018シーズン8位の中原義貴、drawer新加入の小林勇輝も見逃せない。義貴は2016シーズン緒戦で爆発した過去を持ち、この朽木も制している。勇輝も環境を移した初戦で気合いが入っているはずだ。真ん中は無理かなぁと思うが表彰台には絡んでくるかもしれない。
天気良くて、そんなにレイアウト変わらないのでたぶん7周回。一期一会で考えれば、1周目、一般観戦者ポイント。2周目捨てて3周目頂上クネクネ。4周目頂上びわ湖背景。5周目登り途中の林。6周目ガシガシ登り→フィード廻り。からの行けたらゴール。だが、結果的には毎回このパターン。これだといつもと同じ絵になってしまう。どうせ2周目捨てるなら、順路撮影で行ってみるか。
XC Women Elite
いや〜〜〜〜楽しみです。
末政実緒。
本格復帰か、それとも近い所だから出るのかは分からないけど、産後CJ初レース。DHでレインボージャージ(世界で一番ってことね)に袖を通した経験を持ち、全日本DH17連覇、2015,1016全日本XC&DHダブルチャンプという輝かしい経歴にこれからどんなページを追加していくのか。まずは久々の走りを楽しませてもらおう。
3年ぶりの実緒を出迎えるのは、2018CJチャンプ、初戦吉無田優勝の橋口陽子、元BG8コンビ、drawer佐藤寿美と松本大 山田夕貴。吉無田では陽子の力強い走りが勝って二人に完勝。U23の2人が登りの長い朽木で昨シーズンに引き続き安定した力を見せる陽子にリベンジできるのか。眉間のしわが薄くなった?陽子に死角は無いのかもしれない。全日本2015,20162連覇チャンプの実緒との戦いはどうなるのだろうね。
昨シーズンは夕貴と競り合い、後半に向けて調子を上げてきていた平田千枝。MTBO(MTBのオリエンテーリング)の代表選手でもある加納尚子。デフチームの簑原由加利はチャレンジからエリートに舞台を変更。DHでもエリートを走り箱館山で優勝経験もある安福範子。いずれも個性的な面々。川口うららと松本璃奈がいないのはさびしいが、盛り上げていきましょう。
XC Men Junior
吉無田で圧倒的な走りを見せた山口創平が大本命。オニューバイク2戦目の中島渉がどこまで食らいつくか。地元吉無田で一皮剝けた岡山優太が更に進化を見せるか。
吉無田失速の上野悠佑太もここでしっかり走って良い流れを作りたいだろう。XCE全日本3位の悠佑太。瞬発系では実績があるだけに登るコースで幅を拡げたい。
846の高本亮太。Proride北林仁の争いもYouthからJuniorに持ち越された。この若い二人が一気にトップに絡む走りをして欲しいな。
そして、Prorideの秘密兵器、杉山南が登場。Eliteでトップを争うまでに成長した藤木雄大もJunior一年目がCJ初出場だった。南がどんな走りをするかが楽しみだ。(って書くとちょっともやっとするのは私がタッチ世代だからだねww)
XC Men Youth
2019/12/31日時点で14,15,16歳のクラス。
松本一成、中島渉、高本亮太、北林仁というキャラの濃い選手がジュニアに上がってしまったことや、吉無田でワンツーを飾った瀬戸口瑛、楠皓雅が出場しないので、まだシリーズ争いの大本命が掴めていないクラス。
Proride柚木伸元、イナーメ永野昇海、GRM落合康生はユース二年目。ここで一発印象に残る走りを見せて、展望を飾る選手になって欲しいね。
そして、やっとユース年代に達した3人が、前座レースからCJユースに登場する。
引退表明した江越昇也の弟であり、Proride監督のある一面の影響をほどよく受けたマチャこと、江越柾也。
兄、高本(こうもと)亮太と一緒に幼少期から走り続けている高本周埜(しゅうや)。兄同様、名前を間違えられ続けるレースが続くのかな。
そして、若き人格者、高橋翔。オープンクラスのレースで大人顔負けの走りを見せ、同年代の中で一歩先を行存在だ。
昨年の白馬ユースU15での結果(達海は出てない)で行くと、伸元、翔、昇海、隼人、康生、柾也、周埜の順。この通りに並ぶか、さあ、誰かが抜け出るか。
つづく。

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