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CJ MTB 2019展望 [MTB]

来週末から2019 CJ MTBシーズン開幕である。


例年だと菖蒲谷でのCJ-2から始まるのが、今年は熊本吉無田CJ-1での開幕となるので少し勝手が違うかな。

で、CJ-1吉無田の展望はまずおいておいて、2019シーズンの全体展望を語ってみようか。


20190405kohei.jpg
今シーズン注目の話題はやはり令和初のチャンピオンは……ではなく、五輪選考であろう。


誰が五輪に行くのか決まるのは来年5月という事になるが、それは今シーズンの5月28日から始まるUCIポイントの積み上げで決まる。だから五輪出場を目標に掲げている人にとっては、2019年5月28日から一年間、如何にライバルよりも1点でも多くUCIポイントを獲得するかが勝負になる。

現保有ポイント(遡って一年間)でレースのスタート位置が決まるのであるからその前の一年も重要な期間だったし、今後どのレースをどういうサポート体制で走るのかの準備も今からじゃ間に合わないし、今シーズンのJCFが出場選手をセレクションする大きな国際大会に如何に選ばれるかは昨年の成績による。

見る側が一喜一憂するのは5月から始まるが、選手達にとってはもう既に戦いは始まっていると言って良い。


それを踏まえてCJに話しを持ってくると、今シーズンは国内のCJ-U(UCIポイントの獲得できる大会)以外の大会にはトップ選手が来ないという事も往々にしてありうる話になる。特に、五輪選考基準に「HC(オークラス)以上のレースでトップ選手と同一周回でフィニッシュする」という選考要件があるので、要件を満たしやすいHCの大会と日程が重なっているとCJ-Uでさえトップ選手が国内戦を選択するかどうかは危うい。


ま、少々トップクラスの選手が居なくっても、世界に向けて戦っているんだなぁと思いを馳せて心を満たすことを覚悟する一年だということだ。(ちなみにUCIポイント持っていればエリート決定。五輪を目指す人はそもそもUCIポイント持っているので、国内1戦も出場しなくてもエリートで復帰できるのが現状のルールでございます)


さて、五輪の選考の詳細については、見るものにとっての戦いが始まる5月連休後に取っておくとして、CJの今シーズンについて改めて見ていこう。


XC 男子エリート。


山本幸平はやはり絶対王者なのか、それとも平林安里は幸平を超えるのか。

幸平の主戦場は世界だし、安里も今シーズンはどちらに軸足を置くのか分からない状況。国内ランキングで2人を語ることはできない。けど、やはり日本の一番は誰なのかは気になるよね。

ただ、世界の大きな舞台や全日本選手権だとエリートとU23がクラス分けされてしまい、なかなか2人ががちでやるレースに出会えないが、やはり今年もこの二人からは目が離せないだろう。CJ-1なら安里もエリート。何処かで二人ががちでやり合う姿が見られるだろうか。

あと、その2人の間に誰が割って入るのかにも興味が湧くよね。


では、トップ選手がお出掛けしている間に、CJタイトルを誰が奪い取るのか。

昨シーズンCJ2位でCXで王者となった前田公平、CJ4位で登るコースで強さを発揮する宮津旭、BSの沢田時と平野星矢。幸平と一緒に世界を回る北林力。表彰台に乗るところまできている上野蓮、小林勇輝。そして、藤木雄大、神永真一と村上功太郎のジュニア卒業組が一気にここに絡んでくるか。世界に戦いを挑むのなら、ここを一気に突き抜けないと勝負にならない。

幸平、BSの二人と安里は世界(UCIポイント)に軸足を置くはずだから今シーズンの国内ランキングは視野外だろう。タイトルは昨シーズン2位と4位の、公平とアサヒがどの程度五輪を目指すかによると思われる。一番若い世代が一気に上位を蹴散らすシーンを期待している自分がいるのも確か。


クロスカントリースキーの世界から挑戦しに来た恩田祐一、29erでの世界初優勝を決めた小野寺健、そして安里と同世代の山田将輝が一線から退く。さびしくはあるが、次の舞台で輝いて欲しいなと思う。

それと、シャボン玉のハートの持ち主「お遼」ガンバだ。


XC 女子エリート


ここの注目は、川口うららと松本璃奈。

ジュニア時代からエリートのタイムをはるかに超えたところで争っていた2人がいよいよエリートに参戦。うららはアジアチャンプのタイトルを持ち、璃奈はCXの全日本チャンプだ。肩書きも申し分ない。五輪や進学の関係もあってこの二人が今年どういう戦い方になるのかはまだ分からないが、昨シーズンの結果を見る限りうららと璃奈が他を圧倒している。

二人を迎え撃つのは、CXに軸足を置く2018 XC全日本チャンプ今井美穂、まだまだ第一戦で走り続けるオリンピアン小林可奈子、年々力を付けて2018 CJタイトルを獲った橋口陽子、そして、佐藤寿美、山田夕貴、矢吹優夏の2018全日本U23トリオ。

タイトル予想に若い世代の名前が並ぶようになったことが嬉しいな。


XC 男子ジュニア


ジュニア二年目の山口創平が、ユースの時にやり合った成長著しい松本一成と中島渉をどう迎え撃つか。

昨年、上級生達を打ち負かして勝つことができなかった創平。その悔しさを今シーズンにどうぶつけてくるのだろう。次の世代がまだ台頭してきていない印象だけに、ここが未来に期待を抱かせるガチガチな戦いを見せて欲しいな。


XC 女子ジュニア


小林あか里はまた孤独な戦いになるのか。もう世界に出ちゃう?


XC 男子マスターズ


このクラスの話題は、なんと言ってもカズこと、山本和弘。言わずと知れた幸平の兄。

ドリームシーカーは、幸平(エリート)、リキ(U23)、そしてカズ(マスターズ)の3人で全日本3クラスを制すると宣言した。カズがどの程度CJに軸足を置くのかはまだ分からないが、品川真寛、竹谷賢二、斎藤朋寛との全日本での戦いに興味が集まるのは必然だ。

カズをきっかけにして他のリターンライダーの呼び水になれば、と思う。

そして、日本のMTB XCレースでは影が薄くなってきていたCannondaleが再びシェアを取り戻す事になるのかも知れない。


CJタイトルは30が品川を中心にまわると思われるが、カズがどこまでCJに足を運ぶかが気になるところ。

40は大橋尚哉の連覇なるか。昨シーズン後半勝利を収めた石川正道(先日のろまんちっくセルフエンデュランス優勝w)がその流れを維持できれば40残り二年でタイトルを獲りに来そうだ。表彰されないもののマスターズCJランキング総合トップは40の王者になるだろう。裏メニューとしてここも注目だ。

50は有持真人と酒居良和の争いに、塩見学が加わる。昨シーズンの結果では、一緒に走れば酒居、有持、塩見、浅井秀樹の順で、緒戦のフラットタイヤトラブルと出走数の関係で有持のタイトル獲得になった。今年もそんな戦いが見られると思われる。40卒業50入学の竹谷賢二が全戦出てくれば話は変わるが、竹谷はCJタイトル狙いではなく全日本だと思われる。チャンピオンジャージはこれから10年間竹谷賢二のものになるのだろうか。歴史を作るのかな?


XC 女子マスターズ


全日本に関してはみんな虎視眈々と狙っている感があるねw。

北島優子が日本のMTBの歴史に名を残し続けるかな。


4/14熊本吉無田(よしむた)でCJ開幕

引き続き、初戦の展望に行きますか。


カレンダーは

04/13-14 Coupe du Japon くまもと吉無田 CJ-1 XC#1

05/04-05 Coupe du Japon びわ湖高島Stage CJ-1 XC#2

05/25-26 Coupe du Japon やわたはま国際 CJ-UCI 1 XC#3

06/08-09 Coupe du Japon 前橋 CJ-2 XCC,XCE

06/15-16 Coupe du Japon 白山一里野 CJ-1 XC#4

06/22-23 Coupe du Japon 妙高杉ノ原Stage CJ-2 XC

06/29-30 Coupe du Japon 富士見国際 CJ-UCI C3 UCI Junior Series XC#5 DH#1

07/20-21 第32回全日本選手権大会 XCO / DHI / XCE UCI CN 田沢湖

08/03-04 JOCジュニアオリンピックカップ/全国ユース選抜 長野県白馬村 CJ-2

08/10-11 Coupe du Japon 白馬国際 CJ-UCI C3 XC#6

09/14-15 Coupe du Japon ウイングヒルズ白鳥 CJ-1 DH#2

09/21-23 Coupe du Japon 国際妙高杉ノ原Stage CJ-U C3 XC#7 DH#3

09/28-29 Coupe du Japon 深坂国際 CJ-UCI C3 XC#8

10/05-06 東京2020テストイベント/マウンテンバイク 静岡県伊豆市

10/26-27 Coupe du Japon やまぐち十種ヶ峰国際 CJ-UCI C1 AsianSeries DH#4

11/09-10 Coupe du Japon 京都ゆぶねStage CJ-1 XC#9 

となる。


XCは全日本1戦 CJ-U/1 9戦 CJ-2 3戦(ユース含む)

DHは全日本1戦 CJ-U/1 4戦 

当初のカレンダーに対して一里野が加わり、CJランキングはXCベスト6戦 DHはベスト3戦(CJ-U/1のみ)、ナショナルランキングは XCベスト6戦+全日本 DHはベスト3戦+全日本(CJ-2含む)。


年間表彰されるのは

XC Men Elite/Junior/Matsers30,40,50,(60)/Youth

XC Women Elite/Junior/Matsers/Youth

DH Men Elite/Matsers/Youth

DH Women Elite/Matsers/Youth


チャンピオンジャージを着られるのは


XC Elite Men 山本幸平 / Women 今井美穂

DH Elite Men 井本はじめ / Women 吉川千香子

XC Junior Men 卒業したのでなし / Women 小林あか里


XC Youth Men 卒業したのでなし / Women 渡部春雅

DH Men Youth 卒業したのでなし / Women 中島瞳


XC Masters Men 30 品川真寛 / 40 卒業したのでなし / 50 有持真人 / Women 水谷有紀子

DH Masters Men 竹本将史 / Women 出場者無し



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