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MTB XCOにもルールって言うものがあるんでございます。 [MTB]

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MTBレースのルール

サッカー見るのにオフサイドのルールくらいは知っておいた方が良いでしょ。
程度に、MTBレースを観戦するにも知っておいた方が良いルールはそこそこある。

ので、観客レベル(ちょっとフィード手伝ってよって言われたのを含む)で知っておいた方が良いルールをかいつまんでみましょうか。
ルールプックの中に出てくる順に紹介するので、観客向け、選手向け、フィードする人向けがごっちゃになってるけど、ま、後々メンテしやすくする為でもあるのでご容赦をw。

参考文献 → 競技規則2018マウンテンバイク
①レースと試走の時間は観客はコースに入っちゃならん!!
②fifteen secondsの後はいつ鳴らしても良い!!
③スタート3分前からMCは喋っちゃ駄目!!
④速い人が優先!!
⑤出たところから戻るのが基本!!
⑥バルーン上のアーチは禁止!!
⑦フィードゾーン以外でフィードしちゃ駄目!!
⑧フィードする人はちゃんと見分けられるように!!
⑨フィードする人は併走しちゃいかん!!
⑩フィードする人は水を掛けちゃいかん!!
⑪逆走はNG!!
⑫ロード、シクロと違ってバイク交換は出来ない!!
⑬修理できるのは本人とチームメイト、チームメカと共通技術支援者!!

①レースと試走の時間は観客はコースに入っちゃならん!!
えーーーっという人も多いでしょう。
だって、いつも横切ってる。
でもね、コースを横切るのはホントはダメダメ。ルール上はNGなのだ。
実際、格式が上がれば上がるほど厳格に運用される。修善寺で全日本が開催されたときは、めちゃくちゃ厳しかった。昨年のシクロのUCIレースも厳しかったなぁ。
で、勘違いしちゃいかんのは、ルールというのは競技が安全にかつ公正に遂行されるためにあるのだということ。安全に公正に行われるのであれば、観客の無秩序な横断も"多少は"大目に見る、というのが現状だと思うことにしましょう。
だから、観客の人達もその横断が安全と公正に反していないかを充分に考慮して横断する必要があります。
・主催者側が特に指示する所では絶対にコースに入らない。
・ライダーの視界内でコース上に観客がいることもライダーの集中力の妨げになると考え、「選手とぶつからないから」ではなく「選手から見えないから」を横断の基準にしましょう。
いずれにせよ。安全に。公正に。です。
②fifteen secondsの後はいつ鳴らしても良い!!
今年の2018八幡浜のコミッセールは極端すぎたね。と思うけど、15秒前のコールの後はいつスタートしても良い事になってる。それがルール。意図はいろいろあるけれど、それは各自の解釈で。
「あのスタートコミッセール15秒を数えられないんかい!!」とコース脇でのたまうことのないように(八幡浜では同様のつぶやきが多く聞かれましたww) しましょうね。
③スタート3分前からマイクはMCのものではなくなる。
これ進行上の決まりなんですね。スタート3分前からはマイクはスタートコミッセールのものになります。あ、競技ではスタートだけを管轄する審判がいます。レースを公正に運営するためにスタートは重要なプロセス。円滑に公正なスタートを切るのは実は大変なことだったりします。
ま、厳格に守らなければならないものではなく、円滑に進められれば良いのでCJでは2分前から引き渡すケースが多いかな。ま、海外ではいろんなものをすっ飛ばしたりしてしまうようですがww 臨機応変にいきましょう。
④速い人が優先!!
観客には余り関係ないけど、知識として持っておいた方が良いこと。ただ漠然と見ていると気がつかないけれど、あるライダーが後ろのライダーに対して前に出さないようにライン取りをしていくときと、それとは逆にベストラインを提供したり、場合によってはコース脇に避けてまでして抜かせる場合がある。
順位を競う相手には容赦しないが、周回遅れになるときや他のカテゴリーの選手、そして、明らかに自分より速いライダーに対しては「速い人を優先」するのがマナーなのだ。長いシングルで抜かせどころがない場合などは、シングルの入り口で後続が居なくなるのを待つ人も居る。初心者CJライダーにも知っておいて欲しいことだね。
⑤出たところから戻るのが基本!!
これも観客を律するルールではない。
ライダーはコース外に出たら同じところから戻りなさいというルールがある。
ときどきコース脇で見ていると、どわーーっとコースを外れて、そのまま行ってしまうときがある。これホントはNG。ま、ほとんどの場合は大きくタイムロスをしているのが明白なので、公正かという観点で言って問題ないのだが、たま〜に、おいっ!!というシーンにぶち当たる。審判がその場に居て少しでも有利だと判断されれば失格になる事案。ルールは知っておいて観客の立場でこういうハプニングに出会わないことを祈ろう。
⑥バルーン上のアーチは禁止!!
施設に対するルール。
ロードなどではよく見かけるバルーン上のアーチ。設置撤去が楽で重宝されるのだけど、MTBでは明確に禁止されてるのだ。たぶん実際に何回か空気が抜けて競技の進行を邪魔したんだろうね。ロードなんかだとレース中に救護措置とか取れるからまだ良いけど、XCOでは競技の妨げになった瞬間に公正さが失われるからね。観客用のゲートとしてコース外に設置されていることも多い。豆知識だね。
⑦フィードゾーン以外でフィードしちゃ駄目!!
これ、コース脇でぶっ倒れている人を見るとやっちゃいそうでしょ。やったらその時点で失格。観客側からライダーに何かしてあげようと思ったときは、ライダーに意志の有無をしっかり確認しましょう。基本は声を掛けることだけ。
もちろん意識がなかったら無線を持っているマーシャルを呼ぶなどそれなりに対処しましょう。
⑧フィードする人はちゃんと見分けられるように!!
フィードする人も同じデザインのジャージを身に着けようねというのがルールです。もちろん、公正に競技を行うためのもので、フィードゾーンでバイクに手を付けて良いのはライダー本人とチームのメカに限られているから審判がそれを見分けられるようにルール化しているのだ。
⑨フィードする人は併走しちゃいかん!!
これ、チャレンジの時やユースの時のフィードではよくやっちゃっている人を見かける。フィードする側が素人の場合が多いからだね。何故駄目かって、安全と公正と両方ダメダメだから。選手と併走して渡したら、その前方(フィードしている人にとっては後方)で構えている人と交錯するのは自明。ぶつかったら危険。それに他のチームの補給の邪魔をしている事になる。ホント、渡したい人に注目しているので後方に立っている人は全く見えない状態で走り出してしまうので超危険。併走はNGです。
同じ項目に補給は手渡しで(投げて渡しちゃいかん、何かにぶら下げて渡しちゃいかん)というのもある。ま、これはまだ違反現場を見たことないな。
⑩フィードする人は水を掛けちゃいかん!!
これもやりがち。暑い日にライダーに直接掛けてあげたくなったり、ドロドロの日にメカに水を掛けたくなったりするよね。ダメダメ。失格案件です。ボトルをライダーに渡し、ライダーが自身やメカに水を掛けるのがルール。
この前、長いことやっているチームで意図的にしかも一見分からないようにライダーに水を掛けているのを見かけた。右手でジェルを渡し、左手に持っていたボトルの水が身体の回転で自然に掛かってしまった風を装っていた。正直悲しくなった。暑くて大変な日ではあったが、これはスポーツではないよね。えっ?そんなの当たり前?……ではないと信じたいなぁ。
⑪逆走はNG!!
フィードゾーンを一歩でも通り過ぎていたら、次のフィードゾーンまで順走で行かなくてはならないということ。競技を安全に公正に遂行するルールであって運用は現場審判に任されているので、審判が安全と公正をどう判断するかであり観客が判断することではないことは覚えておこう。
ただ、審判も難しいんだよね。ライダーがパニクって戻ってフィードまで逆走して戻ってきちゃった時。もうどうせ表彰に絡まないだろうというその場の判断で逆走に対して警告を与えずバイクの修理をさせてしまった後に、ぐんぐん追い上げてあれよあれよと表彰台に乗ってしまったというケースが以前有ったなぁ。公正を旨とすれば、警告を与えて修理をさせず、ぐるっと1周回ってこなければならなかったとも言えるし、スタート直後に多発する落車によるトラブルでフィードがその危険ゾーンの少し手前に設定されているというコースのアヤもあったし大目に見ても良いかもとも言える。公正という判断は難しいよね。
⑫ロード、シクロと違ってバイク交換は出来ない!!
シクロがバイク交換を戦略に含む競技であるため、似たようにオフロードで戦うXCも同じように交換できるのではと思っている人が居る。ときどき観客の中からそんな発言が聞こえてくる、が、できない。フレーム以外は全部取っ替えて良いけど、フレームとゼッケンは変えちゃいけないのがルール。
以前、ブレーキが壊れた人がいて、普通ならブレーキを予備パーツとして持ってきている人は居ないのが普通だけど、完成車をフィードゾーンに持ってきていて、ブレーキパーツをそっくり移植していたというケースはある。
⑬修理できるのは本人とチームメイト、チームメカと共通技術支援者!!
これだけだと簡単なルールに見えるけど、補給パーツは本人のもので無ければならないかどうかとか、共通技術支援者ってそもそも誰だよとか、とってもグレーでいろいろ解釈できそうなルールだった。これが原因でその年の全日本勝者が二人居るという事態にもなった曰く付きのルールだったりする。
競技規則の解釈について【補足】を読めば、文字通りの理解でたぶん問題ない。心配ならできるだけ審判から見える所で何をして良いか確認しながら修理するのがお勧めかな。
また、カメラマンは審判の裁量を邪魔しないようにあまり修理の現場を撮らないことがマナーかな。
自転車競技の共通ルールの中にもへーーーというルールはたくさんあるので、


ルールの元↓↓↓
4.1.022 The course must only be ridden by the riders during the events and official training periods. During official training periods marshall and medical covering will be present. All other persons must be kept clear of the course. 
コースは競技および公式トレーニング期間中のみ間の競技者が走行できる.公式トレーニング期間中 は,マーシャルおよび医療体制は存在しなければならない.他のすべての人はコースに入らないよう に保たれなければならない.
4.1.031 ...(snip)....The start is given by the start commissaire using the following the procedure: warnings 3, 2, 1 minutes and 30 seconds before the start, then a final announcement that the start is given within the next 15 seconds. 
下記の手順によりスタートする: スタートの 3,2,1 分前および 30 秒前に予告し,その後 15 秒以降 に,スタート・コミセールによりスタートの合図が行われる.
4.1.032 The start commissaire is in sole control of the public address system from three minutes before the start, until the start has been given. UCI CYCLING REGULATIONS / JCF EDITION 2018Y .5 Part 4 – Mountain Bike Races Page 11 スタート・コミセールはスタートの 3 分前からスタートが行われるまでの間,放送設備を独占使用する.
Conduct of riders 競技者の品行 
4.1.034 A rider must act in a sporting manner at all times and must permit any faster rider to overtake without obstructing. 
競技者は常にスポーツ的態度で行動しなければならず,すべてのより速い競技者に邪魔することなく 追い越させなければならない.
4.1.035 If a rider exits the course for any reason, he/she must return to the course at the same point from which he/she exited. 
いかなる理由にせよ,競技者がコース外に出た場合,同じ地点からコースに戻らなければならない. (text modified on 1.01.16).
4.1.040 Inflatable arches crossing the course are prohibited, unless held up by a solid structure. 
コースを横切る膨張式アーチは変形しない構造によって支えられない限り禁止される.
4.2.035 Feeding is permitted only in the zones designated for that purpose, which are also used as technical assistance zones. The zone is called Feed/Technical Assistance zone. 飲食料の補給は,この目的のために指定されたゾーン,そしてまた技術支援ゾーンとしても使われる 地帯でのみ許可される.このゾーンは,補給/技術支援ゾーンと呼ばれる.
4.2.047 Technical assistance can only be given in the feed/technical assistance zones. 技術支援は補給/技術支援ゾーンにおいてのみ行うことができる.
4.2.038 ...(snip)....
Staff working for riders must wear readily identifiable team clothing. 
競技者のために働くスタッフは容易に見分けられるチームの服装を着用しなければならない.
4.2.041 Physical contact between feeders/mechanics and riders is permitted only in feed/technical assistance zones. 
補給者/メカニシャンと競技者との間の身体的接触は,補給/技術支援ゾーン内でのみ認められる. 
Water bottles and food must be passed up to the rider by hand by the feeder or the mechanic. The feeder or mechanic is not permitted to run alongside his rider 
ボトルと食料は,補給者またはメカニシャンより,手渡しされなければならない.補給者またはメカニシ ャンは競技者に併走することは許されない.
4.2.042 The spraying of water on riders or bicycles by the feeders or mechanics is forbidden. 競技者または自転車に,補給者またはメカニシャンが水をかけることは禁じられる.
4.2.044 No rider may turn back on the course to reach a feeding/technical assistance zone. Any rider doing so will be disqualified. Only within the feed/technical assistance zone itself, a rider may turn back without obstructing other competitors. 
補給/技術支援ゾーンに到着するためにコースを逆走することはできない.逆走した競技者は失格と なる.補給/技術支援ゾーン内においてのみ,他競技者の妨害にならなければ競技者は後戻りしてよ い.
4.2.046 Authorised technical assistance during a race consists of repairs to or the replacement of any part of the bicycle other than the frame. Bike changes are not permitted and the rider must cross the finishing line with the same handlebar number plate that he had at the start. 
許可される技術支援は,競技中のフレーム以外の自転車部品の修理および交換による.自転車その ものの交換は許されない.また,競技者はスタート時と同じナンバー・プレートを装着してフィニッシュ しなければならない.
4.2.048 Spare equipment and tools for repairs must be kept in these zones. Repairs and equipment changes can be carried out by the rider himself or with the help of a teammate, team mechanic or neutral technical assistance. 交換部品,修理工具類はこれらゾーン内に置いておかなければならない.競技者は自ら,またはチー ムメイト,チーム・メカニシャンあるいは共通技術支援者の助力を得て修理または部品交換を行うこと ができる.
競技規則の解釈について【補足】
MTB 規則 (2014/4/5) - UCI 規則 4.2.045~49,JCF 規則第 92 条 2.(6)1~4 マウンテンバイク・クロスカントリー競技において認められる技術支援は,①補給 / 技術支援ゾーンにおいて 行なわれること,②競技者自身,チーム・メイト,チーム・メカニシャンにより行なわれること,を重要な判断基準 とする. この技術支援の際に使用される部品の所有権の帰属は問わない


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