全日本MTB選手権 2018 7/21.22 富士見 観戦記 その5 [MTB観戦]
Men Elite
1位 山本幸平
2位 平野星矢
3位 恩田祐一
幸平は幸平だった。4連覇、10回目の日本一おめでとう。
支え合う人が出来ておめでとう。
そしてお子様産まれておめでとう。
新しいチームの立ち上げおめでとう。
たくさんのおめでとうのために勝たなきゃならないレースで勝つ。
それが幸平だよね。
幸平 33才 星矢 31才 祐一 38才 (2018/12/31時点)
マスターズ年代のおじさんパワー炸裂だね。世界のランキング十傑を見ても、ニノ32才。エンリケ29才。タンピエ32才。マロー32才。カーシュバウマーが少し若くて27才。ヤロー33才。ラースがやっと若手で25才。サローの26才を挟んでフォーゲル、フミッチが36才。XCOは30代前半あたりが選手としてのピークなのかな。22才がトップ、トップテンに30代が2人のDHとは全く違う様相だね。
ただこれも2009年のランキングになるとXCトップテンで30代はエルミダ、カブッシュ、ザウザーの3人にしぼられるので、機材の進化やコースの難易度の変遷が若さよりも経験値を要求する流れなのかもしれないね。ガンリタは何故あのお歳であんなに速いのかを含め、この辺りの考察もじっくりやれば面白いかも。
レースはまず公平が飛び出し、健がそれに続き、幸平は三番手でシングルを下っていった。祐一、トキ、光、星矢、義貴、悠、旭、誠司、駿、基志、亮司、靖晃、紘幸、オガ、誉史輝、誠一、、、、とそれぞれへの思いが一、二秒単位で流れていく。おっいいじゃん、狙い通りだね、あれっどうした、うげっピントが来なかった。が頭の中でぐるぐると回る。この時のおっいいじゃんの代表は光とオガと誠一かな。うげっの代表は潤一郎、智之です。ごめんなさい。
1周目後半のぐねぐねセクションでは、幸平が1人旅をもう始めていて、公平が若々しくそれに食らいつくがそれは自分のペースを少し上回った走りに見える。余裕があればちゃんと幸平の後ろにピタッと付けているはずだから。祐一はやはり全日本に照準を合わせてきていて力強い。その後ろにブリヂストンコンビ。ブリジストンではなくブリヂストン。トキの前に星矢。ひさしく日本のCJから遠ざかっていた2人。しっかりあがってきた。逆に健と誠司が順位を下げる。
次に幸平を捉まえられたのは3周目の大岩セクション。2度目の日本レースなのにDreamSeakerのジャージに違和感ないのは、ITの力を理解してまめに情報を流してくれているからだなと思う。トップ選手なのになのか、トップ選手だからなのか。前者なんだろうなと思う。そこが幸平が絶対王者である所以なのだろう。
40秒後に現れたのは星矢。じわじわとあげてくる彼は強い。幸平とは情報公開に対するスタンスが逆で、アスリートとして結果を見せるタイプ。石橋チームからもMTBレースのファンを拡げるよりも競技の結果を求められているのかなと思う。それが悪いというのではなく、そういう色だということ。
6秒後にメリダの看板を背負う祐一。50秒空いて弱虫ペダルの公平。やはり最初はオーバーペースだったようだ。アレをやらなければ祐一の前に居たかもしれないが、ナイスファイトだと思う。
大岩でキリンの2人の2回目を撮って大慌てでゴールへ。だが、幸平のゴールには間に合わず。4周でこれだから3周レースで大岩に行ってたらやはりアウトだったね。
ゴール正面ビューは有名カメラマンがこぞって撮ってくれるので、私はひっそりゴール後側のポジション。そう言えばいつもここに居る新谷さんいなかったな。暑いから断念したのだろうか。
幸平の絶対王者のゴールは幸前さんのMCで妄想して見たつもりになる。おめでとう。去年より1段と強く感じたのは気のせいだろうか。
2位には星矢。四回目の2位であり、昨年前にいかれた祐一にリベンジを果たした。
3位は祐一。レースピードを見ると短距離レースに合わせ込めなかったかな。
4位公平。ラストはしっかりペースを取り戻してのゴール。黄金のタレはホントに売り切っちゃったんだな。1周目で幸平の領域を身体で知ったことはとても貴重な経験。うまく来年の全日本での幸平との戦いに繫げて欲しい。
5位トキ。UCI C1で4位の成果がどう繋がるか期待していたが、酷暑のスピードレースに対応できなかったかな。骨折した後のシーズン後半レースの快進撃はなぜできたのか、トキの身体の中にある秘密は誰が一番知っているんだろう。
6位悠。暑い田沢湖で公平に絡んでトップもいけるかという走りをしていたので、もしかしたら……と思っていたが好調な田沢湖の流れをうまく全日本に持ち込めなかったようだ。
7位旭。短い距離ということで長距離のイメージが強い彼を幸平の後ろの戦いを制する候補の一角に入れなかったが、富士見も淡々と上るコースというイメージが強くなってきているので、もう少し距離があればもっと上に来れただろう。王滝職員として、豪雨による王滝の現状に心を痛めているであろう事は容易に推し量れる。みんなで応援していきましょう。
8位亮司。FBもなく、レースレポートもなく、今まで上位の中でずっと謎の人だったけど、妙高展望でそれを書いたら挨拶しに来て頂いてしまい、更にFBで繋がることもでき(チームメイト久保伸と同じ奥様ルート)、一気にお知り合いになってしまった。したら、第三子おめでとうにはじまり、全日本で一桁。私の中では時の人。
9位義貴。彼もトキと同様、他を寄せ付けない強さを見せたときがあった。マリオが☆を手に入れたときのように。☆は1度しか手に入らないものなのか。それとも上手く身体と折り合いを付ければ、☆は何度でも手にすることができるのか。一時期はずるずる落ちていた成績も上がってきた。まだ進化するよね。そして、再度スターを手に入れよう。おひおひ。義貴だと、スターよりもサイヤ人にとっての満月の方がぴったりくる、って言ったのはだぁれ。
10位駿。3戦連続の5位はならなかったが、それでも昨年18位から約半減。息子優勝。娘2位。父10位の最強家族で面目を保ったかな。UCIランキングも獲得。今後一年スタート位置もちょこっとあがる。44才。エリート内マスターズ40の戦いでは、昨年基志、宏紀、正之に次ぐ4位から、トップに返り咲き。まだまだいけるね。
あと2人。
20位霜山誠一。2013年に全員を撮り始めたときにコメントくれてすごく嬉しかった記憶がある。それ以降同じ東北……方面で暮らしているものとして親近感持って撮らせていただいている。今年はなんかいつもと走っているゾーンが違うと感じてはいたものの、ここまであがってくるとは正直思ってませんでしたm(_ _)m。なんか嬉しい。
21位。スクミズ誠。アドバンスからの昇格に絡めて、スクミズスクミズといじらせてもらって、私の中での認知度とともに必然的に応援のウエイトが上がっているときに、彼自身全日本最上位の好成績。グッジョブです。来年はエリートが決まっているので、旭がうらやましがるくらいに二次元の世界を振りまきましょう。
あと、小耳ネタ。37位小坂正則。シクロの世界で息子の光と共に名を馳せておりますが、54才(1963生)の元MTB XCO全日本チャンプでもあるのです。2001年にJシリーズが始まる前、有史以前と言われる1998年の全日本マウンテンバイククロスカントリー王者。31年で16人しかいないXCOのテッペンに立った人の1人であり、王者幸平とマスターズの竹谷賢二を含め、現役で走るチャンプ経験者3人の内の1人なのです。知ってましたか?
来年、また盛り上げていきましょう。
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