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全日本MTB選手権 2018 7/21.22 富士見 観戦記 その4 [MTB観戦]

残りはWomen と Men U23 と Men Elite
wj37719198_2401082393451837_6886397579966283776_o.jpgジュニア3人の前にユース1人
さあて一気に書き上げるぞ〜の予定だったが、
時間が経つと、レポート書く人はほぼあがってしまい、その内容との整合性もある程度担保しなきゃならなかったり、その時に感じていた熱い思いが時間を経て熟成されていろんな視点をもってしまったり、いろんなデータと結びつけてしまいたくなったり、その間に大学選手権が始まってしまったり、JOC情報が流れたり、忘れた頃に背骨がグキっとなったり。

オーバートレーニングとは……とか調べ始めてしまったのが一番いけない。付け焼き刃でネットに転がっている浅い情報で学習してもその当事者を超える知識は得られるものではないのだとの結論に至る。どわーーーっと書いたが全てお蔵入り!!(^o^)そんな事しているから書き終わんないんだよなぁ。火曜日までに書き上げるという目標はどこにいったやら。
ま、書けてないのは書けてないので、男子エリートはその5にします。

Women
スタートは二組に分けられた。
ユースとジュニア(2周)が先行。エリート(3周)とU23、マスターズ(2周)、そしてCJのチャレンジ(1周)が後走になる。小林親子の同時出走はならなかった。これは二年後まで待つのかな?
Youth
1位 渡部春雅
2位 中島瞳
3位 大蔵こころ
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かすがさすが。
年下の瞳に圧倒的に勝つというのではなくて、ジュニアの元気な3人の年上をもねじ伏せて先行組でトップのゴールになった。そして、二周までのタイムで考えれば、エリートの覇者今井美穂の20秒前を走っていたことになる。15才の少女が2周目までのタイムでは日本でトップに立ったのだ。二年前に覚醒したうららの更に1年年下での快挙だ。もともとすごいライダーだと思っていたが、まさか、これほどとは。春雅おそるべし。
今は高校一年生。トライアスロンなど多くの競技を経験してきていて、しかもそれが全てトップクラス。先日、全日本ロードでも好成績を残している。彼女の将来の選択肢はたくさんある。果たしてどの道に進むのだろう。オールマイティにトライしていろんな世界で冠を戴く事を考えているのかな。
瞳は、再び2つ上級生で1年年上の壁に突き放された。タイムで見ると朽木で前に出る事の出来たU23/エリート達の後ろになり、後半のタレも大きかった。暑さに負けたかな。朽木でエリートを制して優勝し波に乗ったかに見えた瞳が、とてつもなく高い壁にぶち当たって次の一手をどう考えるか。クレバーで熱い瞳の今後が楽しみ。
CJ初参戦の大蔵こころはエリートで言うとラップされないペースで完走。これからの成長分を考えれば、すでにフルでレースを楽しめるポテンシャルは持っているということ。昔から果敢で絵になる走りをするこころ。次の目標をどこに定めていくのか期待だ。
Junior
1位 小林あか里
2位 松本璃奈
3位 川口うらら
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一番熱いはずだったジュニアが春雅1人に吹き飛ばされた感があるが、そんなの関係なく3人は暑い熱い戦いを繰り広げていた。スタート後のシングルを先頭で戻ってきたのはあか里。璃奈、うららと続く。うららはスタートから飛ばしていくタイプ。それがあか里の後ろということはまだ本調子ではないのかと思わせる。
ゴンドラ側のゲレンデに出てきた時、異変。下からだとジャージの色でしか判別できない距離。二番手で登っていくのがあずき色であか里なのはすぐ分かった。じゃあ、まえは誰だとなって、……黒でもなく……青でも黄色でもない。頂上に至るまで、その人影がLivジャージだと気づかなかった。それくらい想定外のことがおこっていたからだ。あか里の前に居るのは春雅だった。
で、ジュニアに話を戻すと、1周目後半時点、スタートからガンガン仕掛けていく璃奈の前にあか里がいる。そして、うららはやはり調子が戻らなかったようで3位の位置に甘んじていた。2周のレース。最初からガンガン行くうららと璃奈、そのスピードに耐えて後半追い上げるタイプのあか里。うららがペースを上げられず、後半強いあか里が最初から璃奈の前に居たら、機材トラブルか落車でも起きない限りドラマが起きる事はないと思われた。緊迫する戦いほど邪魔が入ることはなく3人ともそのままゴールとなった。あか里はユースからの全日本3連覇だ。
うららは心配だね。二年前に開眼して一気に女子のトップに躍り出た。世界では歯が立たなかったものの、アジアでは勝って日本一だけではなくアジアチャンプの称号を手に入れた。その流れのままであれば、この全日本でも春雅を寄せ付けない走りをしていただろう。その快走を見せていたのが信じられないほどのスランプ。自分はアスリートではないし、運動生理学とか、スポーツ心理学とかのような学問もかじってないし、スポーツに限らず何かをストイックに継続したこともない。だからこんな時に的確な助言ができないのが歯がゆいな。素人目に言えることは、がむしゃらに頑張りすぎて疲労と回復のバランスが疲労の蓄積側に傾いてしまったのではないか、とか、アジア一になった事でそれまでにはない注目を浴び続けたこと(MTB界の数はたいしたことないのかもしれないけど……)で、心が疲弊してしまったのではないか、とか。うらら自身では気づけない何かがあるんじゃないのかなーってね。頑張りすぎずに笑顔で日々を過ごして欲しいと思う。
3人は2020五輪を狙える年齢。二年後が楽しみ。
Challenge
1位 簑原由加利
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ぼっち旅。お疲れ様。
Masters
1位 水谷有紀子
2位 綾野桂子
3位 北島優子
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マウンテンバイクでワールドカップを戦った人は勝負に強かった。桂子がなんらかのトラブルで遅れ、瑞穂が体調を崩し無念のDNF。そんな中暑い富士見をしっかりと有紀子が走りきった。
女子だけ林間の下りを見たけれど、女子全体でも一番アグレッシブな走りをしていたのは有紀子だった。視界にはいったときから空気感が別。それは末政実緒を初めてXCで見たときと一緒の感覚。スピードのレベルと身体の上下動の少なさというか、身体の重心がぶれずに真っ直ぐ降りてくる感じというのだろうか。身体の下ではバイクが激しく動いているのだけど、腰から上は平然と進んでくるイメージだ。難易度が落ちて見た目の差がつきにくくなって集客能力の落ちた林間下りだが、こういうライダーがいるとやっぱ見応えがある。
綾野桂子は1周目でかなりタイムをロスしていて落車した痕跡も見られないことから、4-5分レベルの機材トラブルがあったと想像できる。来年獲りに行きましょう。
優子は3位に入りシーリズタイトルに向けて1つ積み上げた。追い上げを食らっても逃げ切れるようにしっかり稼いでいきましょう。
力強い走りを見せていた瑞穂はコース脇で撮っていても分かるくらい明らかに呼吸系のトラブルを抱えての走行だった。ディフェンディングチャンピオンとして踏ん張りたかったが無念のDNFになったね。
U23
1位 山田夕貴
2位 佐藤寿美
3位 矢吹優夏
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来たね。山田夕貴がやっと来た。
ま、エリートの中に入ったら可奈子の次だけど、いつもレース途中で交わされる陽子の30秒前でフィニッシュできたのだから内容的にも価値ある勝利。それに、表彰台の真ん中は格別だよね。
そして、BG8の仲間からすれば、BG8 OGの2人、寿美と夕貴の久々の表彰台のテッペンを巡っての直接対決。2014年ユースの時は寿美が勝った。2015年は寿美がジュニアになり、寿美がジュニアで、夕貴がユースでダブル優勝。2016年夕貴がジュニアになって直接対決のはずが、夕貴が骨折で戦線離脱。2017年、夕貴復帰するも寿美はU23。そして、今年夕貴がU23になって、四年ぶりの2人の戦いとなったわけだ。その間にもいろいろドラマがあって、BG8の仲間の涙腺が緩むのも仕方ないよね。
寿美は30秒遅れでゴール。悔しいだろうが、それでも今年のレースで最後までしっかり走り切れたのは初ではないだろうか。それは陽子とほぼ同じタイムでフィニッシュしたことを見ても明らか。やっとトンネルの出口が見えてきて、下からあがってくる強敵達と戦うめどが立ってきたかな。
3位は矢吹優夏。狙いのスピードは発揮できていたと思うが、寿美と夕貴が全日本をしっかりまとめ上げてきたので、鮮烈全日本デビューとはならなかった。まだまだテクニック的にはトップ選手とは差が見て取れるので、BBQのおじさま達の手解きで(人生ではなくバイクの)経験を積めば、一気に開花することも考えられるね。
Elite
1位 今井美穂
2位 小林可奈子
3位 橋口陽子
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ミポリン CXとの二冠おめでとう。男女通じてCXとXCOの二冠は初かな?世界ではポーリンがいるな(ロードも入れて三冠だけど)。ミポリンとポーリン。なんか似てる?寒いかな。。。他にも二冠っているのかな……なんて調べようとするから筆が進まなくなる……STOP!!!
妙高の時に感じた全日本に向けて作り込んできてる感は正しかった。1周目同時スタートの男子アドバンスたぬき大樹の背後で登ってきたという驚きは今でも鮮明に思い出す。おめでとう。
可奈子は今季二戦目。もちろんその前からしっかり準備してきたのだろうが、さすがにミポリンやジュニアチャンプの愛娘と競うスピードレベルにまで引きあげられなかったようだ。それでも、雨などでテクニックや経験の差が活かせる環境だったら絡めたのかもしれないが、超ドライの短距離走でガシガシ踏まれたら打つ手はなかったのかもしれない。
陽子は富士見春から比べるとペースは落ちたけど、2周目3周目と可奈子を20秒上回るペースで力走。最終タイム差30秒でゴール。今まで背中が見えなかったオリンピアンが少し見えたレースになった。全日本2年連続3位。来年は1つあげようか。
1人旅になりがちな女子で視界内で戦った平田千枝と真川好美。4位と5位。千枝は富士見春の時のスピードが出せれば陽子の背中は見えていたかも。好美は千枝とは逆に富士見春よりかなりペースがあがった。走りからも力強さが出てきている。何があった?ジャージを新調したからか?w 
寿美がエリートに来るのが3年後、夕貴は4年後、うららと璃奈が5年後、そしてあか里が6年後、春雅に至っては8年後だ。瞳が9年後。ぽっかり空いてしまった年代の代表者、愛未や静香の電撃リターンや、他競技からの殴り込みが無ければ、来年再来年は上位陣に変動は無い。選手層の薄さはなんとかしたいね。
Men U23
1位 平林安里
2位 小林勇輝
3位 竹内遼
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エリートで抜け出た安里は、U23でも必然的に突き抜けた。おめでとう。
安里がレースで戦っていたのは、勇輝や遼ではなく、タイムの向こうにいる相手だった。6分前方を走る目標。幸平。安里のチームメイトがコース脇からタイム差を伝える。それは後方の勇輝との差ではなく幸平との差だった。安里は仮想の幸平をイメージしそれを追いかけていたのだ。
幸平 14:56.72 15:35.76 15:40.81 15:33.25
安里 15:08.30 16:02.41 15:59.78
+10 +30 +20 そして幸平は最終周ペースを上げた。
3周で1分差。遠いと見るか、縮まったと見るか。更には、前じゃないの?と驚くのか。
幸平3周17.5km/hに対して富士見春の安里は6周17.9km/h (今回 17.2km/h)。暑さでペースを上げきれなかったと見るか、安里がコンディションを持って来れなかったと見るか。ほとんどのライダーがおしなべてペースを落としているので、暑さの影響が大きいのだろうが、はるかなるパワーで増強された安里がまだ届かないのかという気持ちの方が大きいので、前者である事を期待してる自分がいる。安里が本当に目指すべきは、世界のトップ10とかの世界のはず。幸平は最終目標ではなく通過点でないとそこまで行けないのだ。
2位には若手で安里に次ぐ位置を固めつつある勇輝が入った。スピードで言えばエリートで余裕のトップテン圏内。どうしても安里の陰に隠れてしまうが、緑のイナーメジャージは小林勇輝である。レース中ツイキャスしている方からアレは誰?と名前を聞かれた。観客としては重鎮といわれる方にまだ名前が知れ渡っていないということに愕然。エリートトップテンに常駐している若者の名前をどう浸透させるか。課題を突きつけられた気がした。
3位お遼。亮がいなくなったから、遼でもいいのだが、やはりそこはお遼で。斎藤朋寛をわざわざ巨人斎藤と記すのも、斉藤亮との区別のためだったりする。暑い環境ではレースをまとめ上げられるかなと思ったが、短いレースというのもあってお遼のスピードが活かせたのかなと思う。次はエリートで登壇しよう。
リキは八幡浜以来の国内レース。安里と4分半。ジュニア時代に競い合った同年生の勇輝に2分遅れ。世界での武者修行の成果が出せず4位。悔しさともどかしさが伝わってくる走りだった。彼の本来の走りはこんなんではない。最初からガンガン攻めていって力で最後まで持っていってまとめ上げる。そんな豪快な走りを早く見たいぞ。
蓮はU23三年生の将輝の前に出たが、U23一年生の勇輝とリキに前に出られて相対的に1つ順位を落とす形の5位。エリートトップテンのスピードなので相手が悪いというのもあるが、U23二年生代表として更なる進化を期待だね。
将輝は田沢湖で見せた好調を維持できず、本来いるべき3位の座を逃し6位。
佑太は前日のXCEの疲れを見せず将輝の次の7位。安里お遼将輝の陰になりがちだった佑太が、じわじわときたね。
玖舟もXCEお疲れ様組だけど、これまでの成績を凌駕して8位。レースが続いた方が調子があがるというのは普段乗れてないということなのかな〜なんて思ったり。
安里は強かった。でも、幸平比+30。


一気に行きたかったが……つづく。

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