SSブログ

全日本MTB選手権 2018 7/21.22 富士見 観戦記 その3 [MTB観戦]

全日本はDHとXCOの2連戦。今年から家庭の諸事情が解禁となり、550km往復。燃料代¥4,500と高速代¥6,500と運転以外何も出来ない時間7時間半が義務ではなくなった。ま、車中泊ならならそれがまるまる浮くが、WiFi持ってないのでその為だけにWiFi完備の宿¥6,000を手配。
今回はこれが裏目に出た。
スマホはフリーだが、WiFiをPCで使う場合、一時間毎にログインし直すというシステムが絶妙にペースを乱す。MTBで言うと、ディレーラーハンガー曲げてるのに気がつかずここぞという時にチェーンが落ちる感じかな。走れないことはないが、なんか気持ちよくない。
写真をHDDに転送する(+その間にランキングを反映する)、写真を選ぶ、写真をアップする。この夜がこの作業だけだったら負担に感じなかったのかもしれないが、これに書き残していた展望その4があった。展望を書くとき、事実関係の確認のためにネット検索やグーグルドライブに放り込んであるデータを漁っているのだが、この作業が思っていた以上に頻繁なんだということを再認識。そして、ふと一時間経ってネットが切れ、繋ぎ直す作業をすると、頭の中に構築していたデータのつながりがガラガラと崩れてしまう。……やり直し……で、写真のアップも集中力が続かず共倒れ。たぶんそんな感じだったから、充電器のインジケーター確認もおろそかになっていたに違いない。
結論。出張先で資料作ればいいや、などという良くない普段の習慣を断ち切ろう。
mas37713492_2127640117310253_8181582424484872192_o.jpg


Coupe du Japon MTB Advance & Challenge


私がMTBレースを見始めた頃、エリートかマスターズかは選択制だった。エリート、エキパ、スポーツの人が、自分はどっちを走ろうかって選んでたって事。29才以下でスポーツで全日本を走りたかったらエリートしか出られない。選手の中では不文律のようなモノがあったんだろうけど、観客視点ではなんか変だなぁって思ってた。それが、CJになって、アドバンス(エキパ)とチャレンジ(スポーツ)は全日本ではないと定義された。腹落ち。その為に、マスターズというカテゴリーを育てなきゃならなかったんだねって。


ってことで、アドバンスとチャレンジは全日本ではなくCoupe du Japonです。

周回数はアドバンス3周、チャレンジ2周。

1周目にスタートとそれ以外の何処かでできるだけ全員の画像を抑えて、2周目はチャレンジメイン。3周目はアドバンスメインで頭から撮れるところが基本プラン。ただ、5分差スタートというのが初で、チャレンジは隊列が長くなるので、全体の隊列は果てしなく長くなることが予想された。プラン通りには行かないだろうな、と臨機応変を覚悟して臨む。


Challenge

mar37657495_2400874560139287_648980987333574656_o.jpg

1位 丸山厚

2位 岩崎基規

3位 高木倫太郎


展望は丸山厚、それに対抗して、牧野崇、岩崎基規、水谷拓也、高木倫太郎、佐藤賢寿、荒関徹、大塚将吾、小久保登志貴をあげていた。そして、選手間の認識も同様で、丸山厚は逃がしたら駄目というモノだったようだ。結果、先頭でシングルに入った丸山厚は1人旅。しかも、すぐに5分先行のアドバンスの最後尾に追いついてしまったので、MCもトップの丸山厚を見逃す事態に。ま、私も目立つピンクの倫太郎が2位というイメージを持っていて、それを交わして前に出ていた岩崎基規を1位と勘違いしたんだよね。ん?丸山厚って3UPだったっけ?で気づいたけどね。ちなみに3UPは三上和志さんが語源だな。

丸山厚はアドバンスのトップとほぼ同等のペース(14.8km/h)で周回。2位に入った岩崎基規(13.9km/h)に対して圧倒的なスピード差を見せた。やはり、CXの実績を盾にアドバンスから直に参加した方が良かったのではないでしょうかね。そうしていたら、3位に入ってチャレンジランキングトップに立ったピンクの倫太郎の昇格も早まっていただろう。

CXのオフシーズントレーニング?の小久保登志貴、牧野崇が4,5位。6位には2017シーズンチャレンジ走っていれば今からでもマスターズに移れるはずの水谷拓也がはいった。


Advance

fuk37618138_2400895123470564_4854752751877357568_o.jpg

1位 福王寺大樹

2位 吉元健太郎

3位 伊澤優大


さあて、第一レースの一番の関心事。たぬき大樹は7回目のアドバンス3位を獲るのか。結果は見ての通り、みんなの期待を裏切って彼はトップで3周回を走りきった。おめでとう。

最初のシングルは笠井章生を先頭に戻ってきたが、1周目はたぬき大樹がトップに立ってラップ。だが、2周目PAX石黒が仕掛け、吉元健太郎がそれにつづいてたぬき大樹は3位に後退する。後方から追い上げてくるはずの西田尚平の影は遠く、このまま3位になるのか?と思わせておいてからの再度仕掛け返しでトップを奪い返す。盛り上げるために1度3位まで下がるという演出か?とも思ったが、本当のところはどうなのだろう。その後はトップを譲ることなく暑さで周回数の減ったレースを走りきりテッペンを決めた。7個目のアドバンス3位獲得は最短で2020年に持ち越しとなった。

吉元健太郎は私の展望に「後半タレる」と書かれたのに奮起し、タレずに3周目のペースを上げてゴール。昇格枠ゲット。観客の勝手な言い草に心を折られたり腐ったりするのではなく、発奮材料に使っていただけるケースもあると知ってちょっとほっとした。こう言うの書いていて気になるのはそこ。ま、全ての人がプラスに受け取ってくれるわけではないので言葉の使い方には気をつけよう^^;

1周目の7位からするするとあがってきた伊澤優大は18:25,18:14,18:11の驚異のイーブンから微妙にアップペース。スタート位置がもう少し上だったら、ドラマを作っていたかもしれないが一歩届かず、たぬき大樹、吉元健太郎に続き3位登壇。昇格は次回持ち越しだね。

そして、たぬき大樹のトップ昇格は阻むはずだった西田尚平は4位。1周目のゲレンデ下に戻ってきたときはほぼ最後尾。んん?これはトラブルか?と思ったが、道が開ける度にすっと前を交わしていく。1周目20位、2周目6位、3周目更に2人交わして表彰台ギリギリまであがってきた。ペースも、19:23, 18:01, 17:42と後半タレてしまう人の逆パターン。2周目、3周目のファステストは尚平だ。暑い環境で無理はしないと決めていたのか、それともこれが限界なのか。。。ま、前者なんだろうな。というか、西田尚平はエリートで戦って欲しいなと素直に思う。

PAX石黒は果敢な仕掛けが裏目に出て5位。上2人は抜けるのでランキングは実質1位になった。京都岩井商会6人(亮司、藤川、トーイ、昂、久保伸、広大)vs PAX5人(旭、誉史輝、誠一、大介、禄徳)の戦いをイーブンにするのはあなたの役目です。ま、岩井は、巨匠(復帰はいつですかね)と優大という玉が控えているけどね。

アドバンスは昨年通りだと15人が昇格になる。残りの昇格枠は4つ。現状ランキング19位までが昇格ラインだ。その辺りの人のスピードは13.5km/hくらい。昇格して-1LAPにギリギリ残れるかくらい。そろそろ昇格争いが観客視線では楽しくなってきたね。

今回は撮影プランを完全にミスってしまった。チャレンジの2周目を最後のゲレンデ登りにしてしまったことで、アドバンス後半の2周目3周目が同じポイントになってしまった。申し訳ない。



Men Junior & Youth & Masters


3クラス合計でエントリー100名強。アドバンス、チャレンジで120名弱。合計すれば、以前のエキパ&スポーツに匹敵する人数になってきているのかな。個人的には倍の人数くらいが嬉しいかな。


Junior

JUn37663766_2400999423460134_8502722454966239232_o.jpg

1位 村上功太郎

2位 神永真一

3位 久保一真


力の拮抗した6-7人の戦い。3クラス混走で焦点がぼけてしまうのが悲しいくらい良いレースを繰り広げている。1つ抜け出た感のあった村上功太郎をプロライドの3人、雄大、真一、一真がしっかりと射程内に捉えているのが印象的だった。

功太郎、雄大、真一、一真のレースレポートを見ても、お互いが勝ちを手に入れると思って走っているのが分かるし、実際ちょっとした勝負のアヤで勝負が決まっているのだなと思う。彼らの主観と観客視点での主観があると、レースは何倍も面白くなる。若い彼らのレポートは本当に貴重だと思う。ありがとう。


レースは雄大が前に出てレースを引っ張り、それをぴったりマークした功太郎が仕掛けを探る展開。2人がそれぞれに勝つ展開を考えていて、真一、一真はその2人の動きに呼応する態勢で居たように思う。ラスト周回の駐車場下で功太郎が落車。雄大も最後の劇坂手前で木にぶつかってストップするというミス。それに合わせて功太郎がスパート。真一、一真は逃げる功太郎に追いすがるが届かなかった。


トップ争いをする4人の後ろにはジュニア初挑戦の中村龍吉が入る。前日のXCEで3位に入ったタツヨシ。XCOに必要なテクニック(特に上下の動き)がまだおぼつかない中での5位。このままXCOを続けてテクニックを補えば、あっという間にトップ争いができるレベルに上がってくるだろう。さて、彼はロードとの二足のわらじを履く気になったのだろうか。

創平、拓未はトンネルの中。トップ争いを展開する4人に水をあけられてしまった。更に、ジュニア初挑戦のタツヨシにも前を行かれてしまった。とても悔しいだろう。特に、成功した時期がある分だけ現状が悔しいに違いない。創平はユースからの全日本タイトル連覇も逃したことになる。

さて、ジュニア2000年組の今後。エリートにスライドできるランキング10位に入る戦いが少しずつ熱気を帯びてくるぞ。


Youth

You37673976_2400985846794825_1891989667197222912_o.jpg

1位 松本一成

2位 村上裕二郎

3位 中島渉


松本「1」成、村上裕「2」郎、中島「3」歩。という、訳の分からない競馬予想家のような展望がはまってしまった。

最初から3人の戦い。一成がとてつもないスピードでスタートの坂を登っていったが、戻ってくると裕二郎が前を引き、一成と渉が追いかける展開になっていた。一成はどうやらチェーントラブルがあった模様。渉は2人の後という定位置から仕掛けられない。伸元、柊らも続くがだいぶ離されている。1周目は裕二郎が前、10秒ずつの間隔で一成、渉が続く。2周目に入って一成が仕掛け、裕二郎を交わすとそのまま力強くゴール。一成は初のナショナルジャージを獲得した。

一成以外は悔しいだろう。悔しいと言うよりこんなに差があるのかと打ちひしがれるライダーもいるだろう。でも、まだ若い世代。みんなまだ伸びしろは大きい。しかも、ジュニアの雄大のように将来のライバルは、まだまだMTBという競技を知らないかもしれない。目先の戦いだけに縛られることなく、自分の競技のピークをどこに置くかを見定めて、振り返って悔いのない選手生活を送って欲しいと思う。


Masters

mass37713492_2400989343461142_3925353255298662400_o.jpg

1位 品川真寛 30-1

2位 竹谷賢二 40-1

3位 斎藤朋寛 40-2

4位 國井敏夫 40-3

11位 有持真人 50-1

13位 澤田泰征 50-2

18位 牧野元  50-3

30位 平賀俊郎 30-2

31位 田村竜樹 30-3

(47位 奥村憲央 60-1)

(51位 橋本寛二 60-2)

(58位 平野拡稔 60-3)


全日本の名物となったマスターズ、竹谷、品川、巨人斎藤の三つ巴の戦い。今年も横槍が入ることなく、3人が楽しそうにトップ争いを繰り広げた。スピード的にはエリートの10位前後の争い。ひゃーー。四位の國井で25位前後、5位の大橋尚から12位の平井までで40-50位前後の争いになる。マスターズランキング10位でエリートに移ることが可能としているのも、まあ頷けるよね。

レースは竹谷と品川が先頭を入れ替えながら進み、ラストラップで品川が仕掛けて竹谷を30秒突き放した。巨人斎藤もしっかり2人について行っていたが、マスターズとは思えないパフォーマンスレベルになっている2人への挑戦は敵わなかった。

序盤戦で負傷した國井はしっかり復活。1人旅の4位。来年はオレンジとピンクと青の戦いに緑を加えて欲しいね。オレンジを赤と考えて、これに黄色が加わればゴレンジャーだなと思ったのは私だけですかね。ゴレンジャーは死語?

シリーズ争いをするマスターズの面々の戦いを制したのは、大橋尚。実力が拮抗する中でトップを獲れたことで充実した表情をしていたね。トップを獲ることだけではなくて、自分の設定した目標に対してそれが達成できたかというのもマスターズを走る人達の楽しみ方なんだなと思った。

逆にシリーズトップだった有持は11位に沈む。今シーズンここまでマスターズは40代vs50代の構図だったけれど、こと全日本については40代が他の世代を圧倒した。10位までの9人が40代だからね。やっぱ暑い環境で短距離のレースだと若い方が強いかな。有持はかなりペースを落としていたので、もう数周あれば驚異のイーブンペース澤田泰征が50代トップだったかも。

30代は、品川の次が30位と31位のサッサーズの2人、平賀俊郎、田村竜樹。30代参加者四人中の3位までが表彰されたことになる。それでも日本で3位には変わりない。12.8km/hより速ければ表彰されると分かって、エリートから何人がマスターズに流れてくるだろう。人のモチベーションは様々だからね。


それぞれにドラマのあるJunior Youth Mastersのレース。2周と3周の混合レースはやはり難しかった。時差レースの中で2周のレースがあると、どうしてもフィードゾーンや大岩エリアに行けない。よっていつもの代わり映えしない絵になってしまう。何か対策を考えなければ。



つづく。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。