全日本MTB選手権 2018 7/22 富士見 展望 その４

Men U23 & Elite

Elite 4周14:30発 

U23 3周 14:36発

やっと書ける。

幸平対安里はタイムで比較するのみということ。幸平対安里は２人が何処かで示し合わさない限り見られないものだという事の様だ。ワールドカップ、世界選、大陸選はU23が設定されるからね。振り返れば、八幡浜が今年唯一のチャンスだったという事になるのかもしれない。

なんで当日の夜3時にこんなの書いてるのかな^^;;

Men U23

暑さによる時間短縮レース。トップは50分をきるほぼ全開での三周になる。

安里、蓮、勇輝、賢太郎、遼、将輝、文也、昇也、章、佑太、力、優汰、湧、玖舟、拓真、青空。16名。19,20,21,22才というU23のゾーンにキャラのたちすぎる若者がひしめいている。

幸平vs安里に隠れてしまいガチではあるが、U23にはもう一つの戦いがあるのをお気づきだろうか。夢の戦いを探してみませうか。

安里vs力。

実はこの二人長らく一緒に戦っていない。ジュニアが17,18の２年で、二人は２年差。CJが始まって安里がジュニア卒業一年生、リキがユース卒業一年生なので、２年差の２人はすれ違い。今年やっとリキがエリート(U23)の年になって、成長した２人が同じクラスで戦えることになった。だが、リキは幸平のチームに入り世界を転戦。唯一一緒に走ったレース、八幡浜は安里のメカトラでガチの戦いにはならなかった。つまり、幸平に挑戦する最強の若手が安里だと決まっていないのである。

リキが安里以外と戦った八幡浜の結果を見るに、公平と外国籍の選手を除けば、祐一、健、トキ、公平、悠、基志に続き７番目の位置でゴールした。U23の選手の中では最上位でレースをまとめている。この八幡浜で、リキより上位でゴールした６名が国内レースで安里の後塵を拝していることを考えれば、安里がリキに圧勝するということなのだが、それから２ヶ月半。２人の成長曲線は縮まったのか、それとも。。。という所である。

ということで、エリートでも圧勝を続ける安里なのだから、田沢湖ででた症状が再発しなければ安里がU23を制するのが順当。対抗はリキ。八幡浜でU23を制した蓮。トラブル続きだったがやっと抜け出た感のある将輝、スピードは戻ってきたが上手く結果に繋がらない遼。着実に結果に結びつけてきている勇輝、くらいだろうか。超短時間決戦。６分差でもすぐにエリートの最後尾に追いつくだろう。ワンミスが命取りになりかねない戦い。エリートを交わすワザも要求されることになるね。

Elite

絶対王者は変わらない。

私が2012以降見たレースで幸平が日本人に敗れたレースはたったの一度。そして、幸平が体調不良やメカトラでリタイヤするのも見たことがない。身体も機材もそして心も、勝つためにしっかりと作り上げることができるということが、幸平の王者たる所以であるように思う。彼の周りにはいろいろふれたい話題はあるが、もしもの時にそれが原因かと結びつけるのは嫌なので、事後に回して敢えてここでは語らないでおこう。

絶対王者に挑むのは、公平。前年前半のレースで圧倒的に勝ち続けた公平。すこしトンネルに入ったが、富士見春で久しぶりに登壇し、田沢湖では久々の勝利をあげた。一時間強の短時間レースはどちらのこうへいに有利に働くのだろう。

ランキングトップの祐一。前々から全日本に照準を合わせてきていると明言している。こんなに暑くなって、しかも短時間決戦になる事を想定していたかは分からないが、ずっと表彰台に上がり続けて勝ちのないシーズンを過ごす彼には本当に結果に繫げて欲しいと思う。

健。調子は上げてきたもののあと一歩で踏みとどまる感じが続く。とはいえ、何かが上手く噛み合うと、それまでとは異次元の速さを見せてゴールしてしまうという予想屋泣かせの走りが真骨頂でもある。(もちろん本人はそれ相応の事をしているに違いないが)。ここでその走りがでてくるか。

時。イタリアでのワールドカップと同日に行われたトルコでのC1レースであと一歩で表彰台の4位に入ったトキ。調子は上げてきているようだけど、比較対象が少なく幸平との差は読めない。少なくとも星矢よりは上にいると思われる。トキは、幸平、リキのようにワールドカップなどの大きな大会を基軸に転戦することはせずに、チームメイトの星矢と一緒に海外のHCやC1レースを数戦まとめてスポット的に参戦している。2020Tokyoに向けての彼らの最良の道ということなんだろうな。ファンには情報過小で悲しい。

全日本選手権。みんながここに照準を当てて１つでも上の順位を目指している。トップを狙うのではなく、トップ10を目指すとか、完走したいとか、あの人より上に居たいとか。目標と、そこまでの努力。レースの中では見られない前段階が１人１人にあって、それがこの日に激突する。１人１人の結果に語り尽くせないドラマがある。その断片でもいいから共有できるときっともっとレースは楽しく観戦できると思うし、後日の語り草になるだろう。

みんなでたくさんのドラマを共有しようね。