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CJ MTB 2018 7/1 CJ-1 田沢湖 観戦記 その3 [MTB観戦]

ヴィンセント・フラナガン。1996年と1997年に全日本を連覇した人。
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と言っても、2000年以前の正式な競技記録は現在ネット上にはほとんど残っていなくて、正直なところ私の中では過去の人。でも、前橋でかっ飛んでいた長谷川拡介という人がその有史以前の太古の世界でエリートだったと聞かされたり、以前J1+CJ1の出走数の統計を取った時には、南部博子の有史以前はすごかったという話しが飛び交ったり。有史以前に競技をしていた人、観戦していた人にとっては2001年を境にしての情報は途切れていないのだなぁと羨ましく思う。
でもさ、CJになってからこの競技に入ってきた人が、たかだか数年前のJシリーズの競技情報を探すのが困難な状況であることを見ても、Jシリーズが始まった2001年に情報の断絶があるのは確実で、もしかしたら日本のMTBレースにとって黒歴史と言われる領域なのかなぁとも思ったりしてww。時間がたてば経つほど情報は消えていくので、そろそろ本腰入れて有史以前の情報の探索しましょうかね。
Men Masters
1位 竹谷賢二 40-1
2位 有持真人 50-1
3位 岡部智仁 40-2
4位 澤田泰征 50-2
5位 松本洋 40-3
6位 浅井秀樹 50-3
19位 坊井洋介 30-1
レースレポートは中で、更にトップグループを走っていた有持さんのプログの方が流れで分かるのでご参照ください。
で、この有持レポート中の内容と写真の並びに不整合な部分があり、その見直しにかなり手間が掛かっていました。結果、CanonとSonyの内部時計が13秒ずれていて、その補正は最初にまとめてしたものの、なぜかマスターズの一部だけが未補正で残っていたため、写真の並びがおかしくなっていたのが原因と分かりました(何故かは不明)。清掃、バッテリーだけではなくて、毎回メンテ時に内部時計の確認もしておいた方が良いなと痛感。
戦前の予想通り、品川、巨人斎藤の居ない状況で、鉄人竹谷をとめる人は居なかった。2位に3分40秒差の大差で勝利。今年初参戦による後方スタートなので、最初のゲレンデ登りは中段に紛れていたものの、スタートの混乱で無理に前に出るのではなく、少し隊列が安定する森の登りで一気に前に出る作戦だと思われた。そして案の定後半セクションの入り口では4番手まであげ、抜けないはずの後半セクションで更に2番手に上がり、2周目に入るときには有持の前に出たようだ。後はひとり旅。おめでとう。圧巻でした。
こんなにぶっちぎりならエリートで走ってくれという人もちらほら居るが、今回の結果で言うとスピードは14.4km/hでエリートだと-2 Lapsになる。マスターズでぶっちぎりだからと言って、安里や公平と1周差以内で争える差ではない。やはりマスターズで走ってもらう方が観客としては楽しい。マスターズはマスターズの日本一を争う場であって、アドバンス(エリート昇格を目指す人達)の年寄り版ではないと思うから。私は選手目線ではなくあくまで観客目線です。
さて、レースに目を戻すと、1周目後半セクションの入り口にトップで戻ってきたのは平井。またもイメージを崩される。先の八幡浜のような難しい環境が得意な人、というイメージと、田沢湖コース前半の登って下るが強いというイメージが重ならなかったのだ。速いけど持久力に難有りという方向にイメージを振った方が良いのか?
続いて暑いのが苦手と言ってた有持、最近上位に固定された感のある岡部、竹谷を挟んで、塩見、大橋尚、中里、松本洋、浅井、小寺がかっ飛んでいく。
そして、暑いね〜と嘆く私達の前に戻ってきたのは、暑いのが苦手と言っていたはずの有持。もしかしてブラフか、とも思うほどの快走で平井を交わしてトップ。敵を騙すにはまず観客から、ということだろうか。2人交わした竹谷が続き、後方では岡部も平井の前に出ていた。展望で上位入賞予想から洩らした岡部が入賞予想筆頭の平井の前に。内心は穏やかではない^^;;。浅井が2人交わし、カタカナにするとドラッグストアのイメージが漂う松本もそれに続き、イーブンペースの澤田泰征、東北の雄・叶、小寺、中里が後半の出口に現れ、スタートゴールに向かっていった。そして、2分後にスタートしたまさるちゃんこと北島優子の撮影を終えてコース逆進での撮影に入る。
全員撮るが目標だと、ポイント決めて直行するのではなく、逆進して出会い頭に撮る方が撮り逃しは少ない。が、出会い頭では良いポイントで撮れるとは限らないので、記録的な絵になりがち。逆にいい絵が撮れるポイントに直行すると、トップが撮れなかったり、そこで全員撮っているとゴールに戻ってこられない事象に陥る。今回はトンネルと橋もコース脇を歩けたのでラッキーだったが、格式あがって歩いちゃ駄目と言われるとプランに悩むだろうな。
平井の失速は続き、大橋尚もそれに付き合う形になる。イーブンペースの澤田泰征の快進撃も続くが岡部までは届かず。その後ろで松本洋と浅井がやり合っていたが、最後は南東北の雄・松本が前に出た。
私個人的に注目のヴィンセント・フラナガンは-1 Lapの21位。青いフレームの2008 Gary Fisher HiFi 29erに同色系のウエア、ヘルメット、グローブ、ソックス、シューズでコーディネイト。もしかしたら、この田沢湖が初ではないかもしれないと思った。どこかでブルーの鮮やかなハイファイを見た記憶がかすかに残っているのだ。結局それを探し出すことは叶わなかった(そんな事をしているから筆が進まなくなる)が、2008のGary Fisherは私の愛車と同じであり、それを綺麗に乗り続けているのを見るのはとっても嬉しかった。
Gary Fisherとは……と語ると長くなる。実際、語り初めて収拾がつかなくなり大幅に割愛することにした。ま、1996に最初に手に入れたバイクがたまたまGary Fisherのエントリーバイク。12年後に娘にMTBを買い与えたことがきっかけになって購買欲が湧いて手に入れたのがGary Fisher の26 inch オールマウンテン。そして、Gary Fisherブランドがなくなると聞いて衝動的に手に入れたのが、2010 Gary Fisher 29er。それ以来購入していないので、私はGary Fisher 3台持ちなのです^^。
その関係で、この世界に興じる以前に最初に知ったXCライダーは小野寺健だったりします。もちろん堂城賢も。2人ともGary Fisherとは縁深いライダーなのですよ。
いつかがっつり語りましょう。^^
MASTERS 30の表彰はした方が良いのか、MASTERS 60の表彰はしなくて良いのか。どちろも毎回出走するかどうか分からない。でも、60は下位に居ても俺は60代の日本一だと堂々と表彰を受けられる気がするが、30の方はどうなのだろう。そこの微妙な感じが30代は表彰必要なのかという感覚に繋がる。逆に60は頑張っているのが端から見ても分かるし、レースという場で走っているだけで表彰したい気持ちになるのだが、なぜ表彰しないのだろうか。なんかもやもやするね。
それと、最終的にMastersの総合優勝は表彰されるのかが見えない。マスターズのCJ日本一は結局何人なのか。総合1人なのか、30,40,50で3人なのか。3人だとすると、今総合ランキングではその年代別ランキングは公表されていない。やはりCJタイトルは1人なのだろうか。すでに40,50,60の60は無くしたのだから、はやく、テクニカルガイドの改訂なり追記をして欲しいな。あくまでもランキングを楽しみたい観客視点ですが。
Men Junior
1位 藤木雄大
2位 山口創平
3位 강창현 カン・チャンヒョン
雄大が2連勝。前回CJ-2に対して、今回はCJ-1での初勝利だ。功太郎、真一、拓未のライバルがいないとはいえ、15.5km/hはエリート7位将輝と同等になる。どんどん進化する2年目ジュニア。全日本が楽しみ。
創平はまだ調子あがらず。悔しすぎてのオーバートレーニングだけにはならないようにね。
3位には강창현。展望にも書いたがこれでカン・チャンヒョンと読む。前回来日した八幡浜では4位に入り、村上功太郎以外の日本人に負けなかったこともあり、優勝候補の筆頭であった。だが、八幡浜よりもコースがあわなかったようで、今回は雄大(同13位)と創平(同8位)の後ろでのゴール。レース後は雄大、創平とツーショット撮って交流を深めていた。
韓国の東京2020への道は遠い。国別枠は遠いし、大陸枠も今回から1つに減ってしまった。だが、その次のパリ、ロサンゼルスとなると日本も状況は同じだ。絶対エース幸平の力におんぶに抱っこだったロンドンとリオ。東京が最悪でも開催国枠があるので課題先送り感があるが、四年後パリ、更に八年後ロサンゼルス、幸平に代わる次世代が世界と対等に戦わないとならない。강창현はその時もしかしたらアジアの覇者として日本の五輪出場の大きな壁になるかもしれない。カン・チャンヒョンです。チャンヒョン・カンはやめましょう^^;
Men Elite
1位 前田公平
2位 竹之内悠
3位 恩田祐一
公平おめでとう。悠、来そうだったね。祐一、全日本は爆発してくれ。
というレースだけど、
観客目線では、安里の連勝が途切れた。というレースだった。
1周目2周目と公平を30秒ずつ離す走り。勝つためだけではなく、明らかに仮想幸平、仮想世界で自分を追い込んでいるように見えた。勝つだけならワンミスで追いつかれない20秒程度の差を最終的に確保しておけばいいのだから。安里は以前からメカトラや体調不良でDNFが多い。それは自分を追い込めるからという裏返しだと思うが、特に身体の方に関しては選手生命に直結する話しなのでしっかりケアして目標に突き進んで欲しい。
3位、祐一がレース後に語っていた、安里が居なくなっただけ、という言葉が刺さるが、公平の優勝の価値がそれで下がるというわけではない。富士見で久しぶりに登壇し、一里野に調子を繋ぎ、そしてその流れは変わらず、田沢湖で一年一ヶ月ぶりの優勝につながった。おめでとう。ひげが無い方が良いかもね。
2位は竹之内悠。私の前では初のCJ-1表彰台かもしれない。ざっと記録を洗うとCJ-2/J2での勝利やU23での勝利は重ねているものの、CJ-1/J1での表彰台はほぼ十年前、2009年のJ1南さつまの2位まで遡る。ここまで表彰台まであと一歩の4位が7回というのも特筆すべきことかも。最終周の後半セクションに入っていく彼を撮ったが、公平よりも勢いを感じた。たらればではあるが、悠がメカトラを抱えていなければ初のCJ-1勝利だったのかもしれない。
3位祐一は全日本にピークを持っていっていると語っていた。ベテランアスリート。もうテッペンを本気で狙える回数は残り少ない。しっかり照準を合わせて欲しい。
健が好調を維持して4位。そして、最近かなり調子を上げてきている駿が2戦連続5位に。2015-6シーズンは20位前後を走ることが多く、もうそろそろトップカテゴリーはきついのだろうかなどと見えていたが、昨年2017シーズンはそれを10位前後にあげ、そして、ここに来て5位入賞を続けている。1976年生。42才。厄が明けたということなのだろうか?ジュニアとユースの2人の影響も少なくないだろうね。
将輝が7位。久しぶりに上位に顔を出してきたのも嬉しい。たぶん、スタートの混乱の中心人物。スタートで遅れながらの7位だ。思い返せば、安里、遼、将輝の3人は私がこの世界に入ってきたときにエキパの蓋だった。今ではほぼ毎レースエリートに2人ずつ昇格していくアドバンスクラス。以前エキパと言っていたそのクラスで勝ち続けた3人は年齢制限のため昇格出来ず、勝てない大人達も結果的に昇格出来なかった。たしか1人も昇格出来なかった年もあったような気がする。将輝はその3人組の1人。私の中ではその3人でのエリートトップ争いがみたい。3人の中では、外見と走りのギャップが一番大きいかな。
観ていて楽しかったのは先の将輝も含め、佐藤誠示と小坂光(本人達にとっては悔しい以外何ものでもないと思うけど……)の追い上げ。スタートの落車に巻き込まれ、将輝同様ほぼ最下位スタートとなった誠示と光は、周回を重ねる度にどんどんポジションを回復していく。さらに、誠示は全身が泥水でずぶ濡れ状態になっていて、さらなるトラブルに出会ったことを主張する。最後まで2人は順位を上げ続け、最終周に誠示が前に出て8位と9位でフィニッシュ。本人達にとっては災難だろうけど、観戦者側としては怒濤の追い上げ楽しませてもらいました。

田沢湖は1度走ってみたいね。もちろんレースではなく1周たらたらと^^


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