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CJ MTB 2018 7/1 CJ-1 田沢湖 観戦記 その1 [MTB観戦]

今回、田沢湖という湖を見たのは初、だから、田沢湖スキー場に行ったのも初という事になる。私にとってはなじみのない場所ということになるが、往年のライダーにとっては記憶に残るコースということのようだ。
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手元には、全日本と2001年以降のJシリーズの記録しかないが、それでいうと、1995年、当時年4回開催されていた全日本選手権のシリーズ第3戦として開催されている。その後Jシリーズが始まった2001年から2004年まで四年間と2007年2008年に計6回開催され、2004,2007,2008年が全日本選手権の舞台になっている。それ以降Jシリーズのカレンダーからは遠ざかっていたが、昨年2017年9年ぶりにCJの舞台に舞い戻ってきた。そして、今年も引き続き開催され通算8回目の大会となる。富士見パノラマの大会を主催するダイナコさん主催の大会という事もあり、その流れから来年かその次辺りここで全日本なんじゃないかという声もちらほら。
コースはスタート後ゲレンデで少し振られながら登り、
森の中に入ってほぼまっすぐ淡々と登る。テッペンで沢を渡って(見ていないがここは渋滞しそうだった)、今度は一気にジープロード(とは言いながらもラインは一本)をハイスピードで下り、朽木以上に位置エネルギーの無駄遣いではないかという疑問を抱きながらちょっと登り返して一旦スタート地点に戻る。後半は前半とは真逆で多少アップダウンはあるものの全体としては平坦基調でのシングルトラックの連続による周回路となる。
路面の変化もあり、景色の変化もあり、上り下りのメリハリもあり、シングル区間も里山らしく仕立てられていて、ライダーとして走るならとても楽しそうなコースだと感じる。ま、私だと前半セクションの登りからの一気下りという虚しい位置エネルギーの損失感には萎えると思うが、逆にMな人達にはたまらないのだろうと思える。後半のシングルはトレイル好きのライダーには萌え要素のいっぱいのコース。走るのにはめちゃくちゃ楽しいコースだろう。
ま、敢えて強調してそう言うということは、観客には少しつらいコースだと思ったということ。スタートゴール地点に1度戻っては来るものの、スタートゴール周辺で少し足を伸ばしたくらいの範疇ではライダーのテクニックを鑑賞するような機会は得られない(ゲレンデの登りくらいかな)。MCやマーシャルが頑張って相当密に情報を共有してレースの情報を流さないと観客は退屈だろうなと思った。八幡浜、勢和多気、白馬などの森の中に作ったシングル主体のコース全般に言えることだけどね。田沢湖はスキー場に作ったコースだけど、ゲレンデよりも森の中を走らせるコースだったという事でもある。
今回はコース脇を歩けたからまだいろいろ場所を変えて観戦しやすかったけれど、UCIや全日本などの格式の高いレースになってコース脇を歩けない(橋の上とか、トンネルとか……)とかになると、野良カメラマンにとっては正直辛いコースだと思った。ま、いろんなコースがあって良いと思うので、これはこれで特徴として捉えても良いのかもしれない。
さて、時間にそって行きますか。
Men Challenge
1位 黒沢大介
2位 磯前慶友
3位 佐藤賢寿
想定通り、オタッキー磯前とピンクの倫太郎が先行し、ダウンヒラー黒沢大介が追いかける展開。その後ろに佐藤賢寿がつける。1周目の後半で倫太郎が大きく遅れ、磯前、黒沢、賢寿の順に。ダウンヒラーとしてもトップテンの成績を残す黒沢が、2周目に圧倒的な下りの速さで磯前を料理し、そのまま走りきって優勝、昇格を決めた。2位には磯前。たぬきの大樹をリスペクトすることなく今季2度目の3位を獲らずに昇格となった。3位は佐藤賢寿。キャラがまだ掴めてませんm(_ _)m
Women Challenge
1位 大野夢女
DNS 本元泰穂
2人レースだったはずなのだけど、もう1人がDNSになったのでぼっちレース。前日の試走日に駐車場ですれ違ったように思ったので(気のせい?)、怪我でもしたのだろうか。
夢女は泥のレースで綺麗な身体のまま1周完走。これでエリートで走る権利を得たので、次からはエリートでお会いしましょう。せっかく遠征するのだから長く走らなきゃ損だよね。
Men Youth
1位 中島渉
2位 野澤瑠
3位 山下柊
846渉がBG8のリュー&シューの挑戦を退けて優勝。全日本に向けて弾みを付けた。一成と裕二郎とはここ2戦戦えていないが、彼らを想定してトレーニングもレースも自らを追い込んでいるはず。全日本をベストで戦えるように残りの時間でしっかり準備していこう。
リュー&シューはちゃんと戦える位置に居る。となると、寿美、夕貴、玖舟、文也というあの!先輩たちを見て、どの路線のキャラを身につけていくのか楽しみだね。BG8初のストレートなストイックキャラもありだけど……。
また間違えられた事件もあったよう。私は聞き逃したけれど通報がありました^^;; コウモト亮太よ。名前を売ろう!!!
成長に期待していた健太はメカトラでDNF。残念。
Men Advance
1位 鈴木禄徳
2位 小林優斗
3位 福王寺大樹
このレースが今回のメインイベントといっても過言ではなかった。全日本選手権で全日本選手権を走るための最後の2枚の切符を手に入れるレース。戦前予想では10人でその2枚を奪い合うことになると考えていた。
実際、序盤から複数の人がトップに躍り出る展開。最初のスタートゴールから見える急坂を、北島篤志、笠井章生、鈴木禄徳、吉元健太郎、小林優斗、長谷川拡介、橘元基、小嶋太郎、福王寺大樹……の順で登っていく。ほとんどが戦前予想のメンツ。バチバチ感がすごかった。
1周目前半をトップで戻ってきたのは吉元健太郎。ここのところ早めの仕掛けでタレていく傾向が見られるがどうなるか。少しずつ間隔を開けて、禄徳、たぬき大樹、優斗、拡介が続く。前半はそこそこのコース幅のある長〜〜〜い登り区間があり、足があって無理すれば位置取りを変えていける。後半の抜けないシングルトラックは前走者次第でトップとの距離が遠ざかると考えると、ここで少し無理してでも頑張ってトップを狙える位置に付けておくことが重要。重要さに対して反応できたのが上位で戻ってきたライダーだと考えると、表彰台はほぼこの5人で固まったと言って良い。あとの人は調子が今ひとつで踏ん張る流れに乗れなかったか、メカトラ、転倒、もらい事故等でリズムを乱してしまった人に分類される。
2周目、ジープロード下りで出会ったトップグループ。先頭は禄徳。一里野の時にも感じた俺様は強いぞ!オーラが半端ない。レースを楽しんでいる感じがあふれ出ていた。2位には会社同僚優斗があがってきた。2周目にするっと前に出てきている所を見るとペース配分に余裕があると考えられ(タレない可能性大)、2位以上確定の感じ。逆に吉元(健太郎だとたくさん被るんだよね〜)は2人に前を譲っていた。やはり最初のペースからのタレが押さえられないようだ。たぬき大樹、拡介が続く。たぬき大樹はああいうキャラでありながら展開を考えたレースをする、ウェア通りの化かしたぬき。ただ、少し前との間隔が開いたように感じたので巻き返しはきついように見えた。拡介はまだXCOレースを見るのは初めてなので、ここから展開する力があるのかは未知数だった。
3周目は前半最初のなが〜〜〜い登りで遭遇。強いぞ!オーラはそのままに禄徳がトップで駆け上がってくる。25秒差で優斗。更に30秒差で吉元とたぬき大樹のパック。そしてさらに30秒空いて拡介。残る争いは吉元vsたぬき大樹。……期待してはいけないと思いつつも、人の不幸を楽しむ気持ちが生まれた瞬間。
いけない期待を胸に、足早にいそいそとゴールにたどり着くと、禄徳がゴールラインでチャリを掲げるパフォーマンスをしていた。おめでとう。今日のあなたは強かった。そして、楽しそうだった。
2位には暑さにタレることなく走りきった優斗が2位登壇。禄徳と共に全日本前でのエリート昇格シート2座席に座った。前座レースではなく、全日本選手権を走る権利(今年と来年の2年分)を手にしたわけだ。
そして、注目の3位争いは、やはりタレ傾向だった吉元が復活する流れにはならず、たぬき大樹が3位になった。
おめでとう。今シーズン2個目、通算6個目のアドバンス銅メダル。あらためて傷に塩を塗り込むように言うと、アドバンスは2位までがエリートに昇格する権利が発生する。なので、3位は表彰台に上った3人の中で上位2人が昇格を喜び、3位登壇しながらも1人居残りとなる微妙な立ち位置を演じることになるのだ。おめでとうだけど残念だねというポジション。それを通算6回目というのは奇跡に近い。これは歴史に名を残すためのパフォーマンスと受け取るべきなのだろうか……。いずれにせよ、全日本の前座レースで昇格を決めるか、7個目のブロンズメダルを手にするか。楽しみの観点がまた1つ増えたね。
つづく。


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