2013全日本マウンテンバイク選手権 その3 [MTB観戦]
ひきずります^^;;
以前からファンを公言しているこの子
去年の富士見でJシリーズを初観戦したときに、まだ(自分よりも)素人のようなおっかなびっくりの走り。
大丈夫かなと思っていたら目の前で転倒して、バーの所に付いていたサイコンを落としてしまった。
「拾っておいて」と言われたので、それを拾って走り終えた彼女に手渡した。
その時、日本で3位になったというのに彼女は悔し泣きで泣いていた。
與那嶺恵理さん。
こりゃー応援しなきゃなって思った。
その後、うっかり八兵衛カップという草レースで一緒に走る機会も得て、この巡り合わせにファンになることが決定した。
その女の子は、一年経たない間に、今年の全日本ロードと全日本タイムトライアルの二つのタイトルを手に入れて、名実共に日本ロードの女子第一人者になってしまった。
去年のマウンテンバイクJシリーズの最終戦では片山梨絵さんに負けたけど、堂々の2位。
片山梨絵さんの居ない舞台に敵は無し。
今年の全日本マウンテンバイク選手権も制して、三冠になるという流れだった。
正直なところ、ここまで今年出るレースすべて独走で勝利している中込由香里さんでも、たぶん歯が立たない。
だから、今日は彼女のマウンテンバイクでの初優勝が見られる日だった。
当然ファンとしては喜ばしいことなのであるが、素直にこの状況を喜べない自分も居た。
まだ若く、大人げない発言の多い彼女。
トップに立つものには度量というか、オーラというか、何か特別なものを身につけていて欲しいと思ってしまう自分が居るのだ。
それは勝ち続けることで身についていくものという見方もあるのだが。。。
まだ彼女には何かが足りないような気がしてしまう。
なんかそんな複雑な気持ちの中スタート。
スタートループを終え、もう独走状態に突入。
1周目の前半のシングルを出てきたところでもう57秒差。
圧倒的な速さだ。
こりゃ、メカトラでも無きゃ勝ちは決まりだな、三冠達成だと思っていたら。
なぜかチャリを押して走って帰ってくる。
チェーンが切れていた。
良くあるトラブルの一つ。
でも、この大一番でそんなトラブルに出会ってしまうのは巡り合わせという奴なのか。
ほんとはカメラマンとしてはこの後もシャッターを押し続けるべきなのだろうが、
所詮素人カメラマン。レンズを向けるよりもファンとしての気持ちが先に立ってしまい、、、
って何と声を掛けて良いか分からずたたずんでしまった。
チェーントラブルがどの程度のロスになるか分からない。
何処で切れたか分からないが、走っていても後ろから追いつかれないと言うことは、そこまでとてつもない差を築いていたと言うことだ。
フィードゾーンに行って修理の様子を眺めるが、カメラを向けるどころか、痛ましくて見ていることも出来なかった。
でも、ここで今回の一番の問題が発生していた。
與那嶺恵理さんのチームは換えのチェーンを持っておらず、別のチームの人から替えチェーンをもらって修理。
再びコースに送り返した。
この時点で3分近く離されていたのかな。
でも、どんどん追いついていく。
3周目のつづら登りでは1分14秒差。
って、ストップウォッチ片手に差を言ってあげようと思ったら、
ちょうどそこにはフォルツァ(與那嶺さんのチーム)の人が居て、言葉を奪われてしまった。^^;;
ふんだっ!!
5周目にこの差。
一気に抜いてしまうか、足を休めてスパートをかけ直すか。
ここから半周くらいは競り合ったらしいが、6周目にこの場所で33秒差。
勝負はあった。
ゴールで待ち受けるべきか迷った。
でもね。
ゴールで待ち受けても自分の胸に飛び込んでくるわけでもないし、^^;;
と思って、コース脇の人が少ない最後の登りの手前で待ち受けた。
ありがとー ありがとー ってコース脇の人の声援に応えていく。
やっと勝てたね。(^_^)
だったのだが、、、
先の修理で他のチームの人に部品をもらうことがルール違反と判断されて降格。
勝利はなくなってしまった。
その間失格と裁定されていたりもしたそうで、このルールの扱いについてはオーガナイズ側でももめていたようだ。
でも、なんというのだろう。
スタートの時に抱いていた複雑な気持ちがすっと収まったような気がした。
圧倒的な力を示しながら勝てない。
それが 今の 彼女らしいような気がしたのかな。
いや、ちゃう。
勝ったとしても収まったのだ。
彼女の巡り合わせがどちらの方向に進むのか、その結論を欲していたのだ。
勝って彼女の信念が実を結んでもそれはそれで心のつかえが取れたのだと思う。
たぶんね。
彼女は早く世界に出て欲しい。
人間の身体を使う競技。
世界に出ていくまでの距離は、時差や普段縁の無い疲れを与える。
そういう環境の変化にも耐えていく身体作りも覚えなくてはならないし、
言葉の通じない環境の中でしぶとく戦わなければならない。
そして、2016年のブラジルの代表になるには来年くらいから一人で世界を転戦して、出場するためのポイントを獲得しなくてはならないんだもん。
この逆境(不運)の中で育つと、しぶとくなりますよ~
何だか応援したくなってきます(笑)
by charingo (2013-07-24 22:57)
実力があれば勝てる、とタカをくくって勝負に望まなくなりますからね。
それに割り切りも出来るようになる。
強くなってくれると思います。
by すんぷ (2013-07-25 05:04)