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すん評 昭和16年の敗戦 猪瀬直樹 [すん評]

読書感想文
 
昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

  • 作者: 猪瀬 直樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/06
  • メディア: 文庫
猪瀬直樹
 
日本が泥沼感覚から抜け出せないのを感じ取ることが出来る書。
なぜ戦争は回避できなかったのか。
は、
なぜ財政破綻を回避できなかったのか。
に通ずる。
 
このまま行くと、国債の暴落と共に日本経済は破綻すると言われて久しい。
国債は日本国内で買われているから問題ないというのは全くの嘘。
金利を下げて銀行に金を注ぎ込み、その銀行に買わせているだけだ。
国民の資産を担保に買っている訳では無い。
担保なんて無いのだ。
そっちに行ってはまずいと分かっているのにそっちに進むしかない。
なのに何も出来ない。
 
誰もが誰かが舵を切ってくれると勝手に信じている。
 
でも、現実はみんな分かっていても舵は切られない、という過去が歴然としてあることを認識できるのがこの本だね。
 
国家の最高責任者が回避したいと思っていても組織は動かない。
それが日本。
 
猪瀬さんや 橋下さんに期待してしまうのは、彼らには古き悪しき慣習を打ち砕くなにかを持っていると感じるからなのかな。

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