映画鑑賞記 ブレイブストーリー

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映画館(MOVIX宇都宮)で見た。

ま、小学生以上中学生以下がストライクゾーンなのかなぁ、という感じかな。
すっきりとした絵だし、声優も何人かを除いて違和感なく聞けるのでアニメとしては良い出来だと思う。

 

不幸のどん底に落とされたものが運命を変える女神に出会うために困難に立ち向かう、という勇者ものロールプレイングゲーム的ストーリー展開。最後の主人公の選択のシーンへの流れは上手く描かれていて、上質の成長物語になっていると思う。年齢の低い子だと怖がってしまうかもしれないシーンもあるけどね。

ただ、二時間ものの中にいろいろな要素を詰め込み「かけ」すぎたかなぁという感じはした。
成長物語としてみれば、主人公の心の流れは繋がっているのだけど、その所為で、他の出演者の心の流れは完全に無視されている気がする。時間がなかったのか、それともひとシーンひとシーンの分業制が進みすぎているのか、ストーリーがつながらなくってぶちぶち切れるんだよなぁ。同じ意味でこれはきっと伏線の仕込みだな！と思うものがほとんどすかされるので、伏線マニアにはかなり物足りないかも。

　文句を言い出したらきりがないけどさあ。
一つだけ言うと、最初に訪れた街での食い物屋のシーン。あれってあれじゃなきゃ行けないのかなぁ。トカゲ男の豪快さを表したいのかと思ったが、あとでそれは生きてくることはなく、他の小物的な伏線の埋め込みもなく、友人を見かけてトカゲの仲間とはぐれるきっかけになるだけなんてなぁ。ちょっと時間の無駄だよーー。あのばあさんがあとで出てくるとか、現実世界で好き嫌いが多かったのを克服するきっかけになるとか、ここで食べたもののおかげで、あとでご都合主義のワザが使えるようになっていたとか。それが駄目なら、旅人と一緒でないと入れない特別な食い物屋とかでもいいや。旅人に出会うと幸運に恵まれるという言葉がいっさい伏線にならないのだから、それくらいの小さな幸運でごまかしても良かったのではないだろうか。

で、一番の不満は、最後のシーンへのつながりがあまりにも唐突すぎること。伏線を探せなかった自分の力量不足というのであれば、制作者にひれ伏すしかないですがね。あのラストシーンで完全にしらけちゃった。
ああいうラストが好きという人はそれで良いのだとは思うが。。。。。

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