F1ヨーロッパGP2006観戦記 [RACE]
どっちが勝つか分からない戦いはやっぱり面白い。
コース上での抜き合いが全くと言っていいほど無かったものの、ピット戦略で順位変動が見られて、ちょっとレースをかじった者ならば十分楽しめるレースだった。こういうレースはレース監督の立場で見ると良いんだよね。
シューとアロンソの争いは
最初から展開されていた。軽めの燃料(といっても予想よりは積んでいたが。。。)でポールを奪い取ったアロンソは、第一スティントでシューを引き離さなければならないが、SCが出たこともありうまくギャップを築けない。結局、シューより先にピットに入らざるを得ず、その後のピット戦略を相手、シューに知られてしまう。シューはアロンソに合わせて燃料を積み、次のピットもアロンソより後に入れるように調整。そして、その戦略は思い通りに展開。第二スティントでアロンソの後をぴたりと走り続け、アロンソが二回目のピットに入った後スパートをかけて余裕でアロンソをピットストップでかわして見せた。
他の車が35秒台であくせくしているところで、シューが32秒台のスパートをかけられるというのは圧巻。再びあの黄金期が来るのかと思わせるような走りだった。マッサもアロンソを交わせるようになれば、フェラーリ復活と言っていいのだと思う。
一方、応援しているホンダはどうだったか。
シーズンが進んで追いつくどころか。だんだん置いて行かれているような状況。
バトンはカントのない路面が好きではないらしく、走り自体も精彩を欠いたが、琢磨を彷彿とさせるエンジンブローの続出で脱落。
バリチェロはスティント後半でタイムが安定してくるものの、走り出しのタイムアップが遅い。ずるずる落ちていかなかったのは、今まで散々言われていたピット作業がうまくいったからだ。二回目の四台同時ピットインでちゃんと頭のまま送り出したし、その後一生懸命走ってモントーヤやニコのピット戦略での逆転の目論見も防いで見せた。まあ、まだまだ期待にはほど遠いが、良い傾向として受け止めておこう。
琢磨は一周目何と12位までポジションをあげるという快挙。これで競争力のあるマシンだったらどうだったのだろうとふと思ってしまった。一周2-3秒の差のあるマシンではまともに戦えず、ずるずると後方に落ち、チームメイトのモンタニーとランデブー。結局モンタニーとともにハイドロ関係の問題でリタイア。ドライバのミスではなかったのだから、これはしょうがない。
次回、ホンダは大幅アップデートだと言っているし、これで追いつけないようでは今シーズンはない。
力一杯期待しよう。
後、ニコはまたまた堅実な走りを見せていた。株があがったね。
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