Gary Fisher '08 HiFi Pro Carbon "OCLV"

EN 14766 の下にあるのがこれ。

OCLV CARBON

CO MOLDED ALUMINUM / CARBON

と書いてあります。

OCLV とは？

"ＯＣ"とは、Optimum Compaction。

"最適圧縮"と日本語では訳すことになるのかな。

カーボンファイバーと熱硬化性エポキシ樹脂を最適な比率(65:35)で配合して圧縮する工法のこと。

剛性と質量比が最適になると言うことなのだそうだ。

"ＬＶ"はLow Void。

"低空隙"と訳すことになるのだろう。樹脂を固める際の隙間の量が少ないと言うことですな。

部材の中の空隙、気泡が少なければ壊れにくくなるだろうなぁとは想像できるよね。

こちらは剛性というより、強度、耐久性に効果のある工法と言えるのかな。

CO MOLDED ALUMINUM / CARBON とは？

カーボンフレームが何に対しても優れているかというと、そういうわけではなくて、弱点の一つが、他の部品との結合ポイント。

カーボンは面で剛性を確保する部材なので、他の部品と結合する端末は弱いのですな。

で、そこは金属、ま、アルミにお願いするわけですわ。

そのとき、アルミをカーボンに後付で接着すると、はがれ(peel)に対して弱くなるので強度確保のためにごつく大きい物になってしまう。デザインを賢くして一体で成型し、接着に強いズレ(shear)と圧縮(compression)で支える構造としたことを "CO MOLDED" 言うらしい。

はがれに対する対策が要らないので、結合ポイントを小さく軽く出来ると言うことだね。

うむ。技術の進化というのはすごいねぇ。