CJ MTB 2020 7/19 菖蒲谷 観戦記 その2 [MTB観戦]
Coupe du Japon MTB 2020 菖蒲谷 観戦記 その2
例年であれば、7/19は全日本選手権。奇しくもその日が開幕戦になるとは。なんたる因縁なんでしょうねw。四月五月六月が前半戦、七月の全日本挟んで八月九月十月が後半戦だったのだから、まるまる前半戦がすっ飛んだ計算になるんだもんなぁ。
ま、再び緊急事態宣言も無いとも言えないので、このあたりは多く語らずで行きますか。
さて、XCCです。
スケジュールを見て驚いたのは全てのレースを2周で行うというもの。男子エリートも、オープンも全部2周の4レース。オープンは20分。登録は30分。エリートは40-50分くらいのレースにするのかなと思っていたので、へーーーってかんじだった。しかも、男子エリート、登録、未登録の順なので、段々盛り上がるでなく、最初に一番美味しいのが来る構成も???だった。
規則ではコースの全長2km以内と競技時間20-60分、それと障害物の設置可否くらいしか規定していなくて、シクロクロスで見られる競技レベルに応じた時間走のような形態にしなさい という規定はない。ただ、前橋XCCのやり方が標準だろうと思って乗り込んでいたので、あれ?と思ったのは私だけだろうか。
それと、ワールドカップでは、どちらかというと集団で走ることを促すようなレースが多かったように思う。スパートを掛け合って固まりをどんどん絞り込んでいったり、数名で協力して引っ張り合ってトップ集団に戻ったりと、XCOとは違った見え方のするレースフォーマットだなというのが感想だった。前橋XCCでもそれが実現出来ていたように思う。ワールドカップが演出の基準ではないので、必ずしも合わせる事が正しいとは思わないが、観客的にはXCOのショートバージョンが見たいとも思えないので、魅せる要素を日本独自に考えられたら良いかな。
また、結果的にエリートは15-19分で全員フィニッシュ。規定に届かない結果となった。競技時間の規定はあるのでエリートだけは少なくとも20分以上になるように調整すべきだろう。土日連日開催で、XCCの疲れを翌日のXCOに残したくない配慮だとしてもね。でなければ、JCFで特別規則を出しましょう。競技である以上、規則は公平公正の観点でしっかり遵守すべきことだから。
ま、何事もやり始めは大変なのは承知の上で、感じたことをずらずら書いてます。挙げ足取りのつもりでは無くて良くしていきたい提案です。誤解無きよう。うまく作り込んで、土曜日から地元の人を呼び込めるようにしていけると良いですね。
さて、
タイスケ通りにまずは男子エリートから。
初戦+たった二周。しかも1周10を切る。標準的な考えではスタートを撮り、戻ってくるシングルで待ち構えて、1人1人射貫き全員撮りを完了させ、ゴール前のジャンプを何人か撮り、その後かち割りドロップに行くというのが定石だったと思う。
でも、ありだけ長いシングルトラックがあって隊列が長くなると分かっていながら、まだ、前橋XCCのような集団的な走りを撮るという意識が拭い去れなかった。なので、池の所でホールショットを決めた走りを撮り、フィードに向かって戻ってくるところを撮り、集団的な走りの雰囲気を収めてから、そこからゴールに戻ってジャンプを撮るという暴挙wに出た。
スタートは15名。24名中9名がDNSということだ。その日そこに居る人の中で上位24名でなく、エントリーリストでの上位24名なのでこういうことになるのだね。山本幸平が現地報として走ることになったというのをよく投げていて、キャンセルで繰り上げになったのかなと思っていたが、繰り上げのようなシステムは無いのだね。残念。
池の所で待ち受けていた私の所にトップで現れたのは、沢田時。トキがホールショットを決めた。
続いて、前田公平。フカヤのウエアで竹内遼かと思いきや松本佑太が3番手。村上功太郎、黒瀬文也、
松田賢太郎、中原義貴、平林安里、竹内遼までが集団で続く。
佐藤誠示、松本駿、、
岸本直樹、代田和明、、
佐復真人、、、、、、
鈴木智之が既に集団から切り離され、
ペースを守った走り。スタートダッシュでバテた奴らを食い散らかす作戦だね。鈴木智はトラブった感じ。
池の畔を行って帰ってきてもトップはトキ、
公平は変わらず、安里が上がってきて、佑太、
義貴、
お遼、
功太郎、、
文也と
賢太郎がずるずるという感じ。
誠示、、
マシュン、、
音速の若頭直樹、、
よしこ……ちゃう代田、、
佐復、、、鈴木智と、後方の見た目の空気感はすでにXCOになっている。
1周目が終わって、なんとスタートでは9番手だったお遼があがりトキと抜け出る。逆進で撮っているのにちょうどトイレの裏でお遼とトキを撮り逃す(;_;)
公平、、
義貴、安里、功太郎が3人パック、賢太郎、の後ろに誠示。
すでに文也、佑太が食われていた。僅か2周レースの1周目の最小セクションでのこと。ペースマネジメントの妙だね。もちろん、誠示のペースがぐいぐい上がっているというのでは無く、トップに食らいついた若者が落ちてきている展開だ。
2周目、MCがお遼の優勢を伝える中、かち割りドロップで待ち構える私の前にトップで現れたのは、お遼。後方を20秒近く離していた。
20秒差でトキが続き、
15秒空いて公平、
25秒空いて義貴、
25秒空いて功太郎。お互いの位置関係が読めない見通しの聞かないコースで常に相手を視界に捉えていられず追いかけられないというのもあるだろうが、180度の折り返しが何カ所かあるので、そこでお互いの距離を図ってしまうということなのかもしれない。
そして、落ちてきた奴を食い散らかして上がってきた誠示は功太郎から10秒遅れで姿を現す。
ほぼ1分空いてマシュン。
ということは、賢太郎までがマシュンにも食い散らかされたということ。自分たちのペースを超えて追い込むことの代償は大きいということだ。
結果。お遼が初戦を制す。おめでとう。昨年の初戦吉無田も制しており、お遼と初戦勝利のジンクスが何処まで続くか楽しみになった。
続いて、XCC男子登録者と未登録者の中学生以上。
エリート以外のクラス、ジュニア、ユース、マスターズ、アドバンス、チャレンジが一緒に走る。クラスレスでその順位のポイントが入る仕組みだ。クラスレスの戦いというのはそれはそれで見て居る方は面白い。
池の畔セクションを終えるとほとんど集団は消え去る。そして、クラスレスでの戦いはそもそも集団を形成し得ない。その二つの理由でエリートの撮影プランはゴミ箱へぽいっ。定石の撮影パターンに戻す。
スタートダッシュは、定評のある松本一成が決め、
スタートゴール地点に向かう下りでは後続を25秒近く離して戻ってくる。
争えるのはマスターズのおかしな2人の片割れ、岡本紘幸だが一成から30秒遅れの4位だ。2位には今年ユースに上がったばかりの澤井千洋。
3位には音速の〇○(適切な言葉をうめよ)長谷友博だ。
岡本から30秒空いてチャレンジ参戦の音速の〇○(適切な言葉をうめよ)高井一平。
10秒空いてアドバンスのほぼ地元岡山の厨子隆仁、
10秒空いてアドバンストレードマークの黒く長い髪をなびかせて走る山根大輔。
25秒空いて青木といえばもしかして……の若者ユース青木拓夢がこの難しいコースでCJ初レース。
もってるかもね。
中学生の2人も登録選手に及ぶべくもないが、この難しいコースをしっかり走っていた。
2周目は予定通りかち割りドロップで待ち受けたが、こちらも予定通り一成がトップで現れる。
やはり強いね、
だったが、思ったより早く15秒差で岡本がかち割りを落ちていく。
F1では無いが、GPSでのポジションモニタやパワーメーターを随時飛ばしてモニタリング出来るような時代が来たら、観客はまた違った楽しみ方が出来るだろうなと思う。
岡本から遅れて30秒で長谷、
15秒空いて千洋。
それ以降は2分以上離れる結果になった。
最後は小学生。
コースはエリートと一切変わらず。白馬でいえば、エリート達が颯爽と駆け抜けるドロップが幾重にも配置されているようなコースだ。田沢湖などはフラットなダート。富士見、白馬は多少の起伏を設定する程度。八代さんの大会はその中では難易度の高い側に振る傾向があったが、ここは、大人と一緒。白馬の全国大会がなくなったからこっちに来たという親御さんも、このコースを見てやばいと思ったようだ。それでも、小学生達はみんな果敢に走り抜けていた。
ローカルレースと違って全日本を巡るCJのサポートレースと割り切れば、今日初めてMTBに跨がったかのような小学生はお断りというコース設定もありだろうと思う。田沢湖、菖蒲谷は両極端とい位置づけになるが、走った本人達の意見を聞いてみたいね。親御さん達だとリスクの方に話しが偏ると思うのでw。
レースは、佐竹清亮がクラスレスレースのアドバンスよりも早い20分で走ってトップでゴール。
18秒差の2位に松山海司。
30秒空いて女子ユースの日吉愛華。
80秒空いて妹の日吉彩華。
40秒、海司からは二分半空いてクラス3位に中仙道侑毅、
さらに1分空いてクラス4位野嵜一晴、
2分空いてクラス5位田中遼介が入った。
渡辺大五郎、中井柚希、松原治希、平山開登、坂口奈津実、サラモノフスキ・モニカ、倉田陽菜。そして、怪我でDNSの石川七海。かっこよかったです。
あと、このケースでいうと日吉愛華さんはもう一つ上のレースでも良かったと思う。タイム的に見ても、アドバンスに交じって8人中6位のタイムで走りきっているので。
さて、次は19日のXCOです。つづく。
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